「このチームに元気がないということはなく…」
「このチームは若いうえに、元気がない」
6月から指揮を取る北野誠監督は、最下位に沈んで苦境に立たされている岐阜の問題点をそう話している。勝てるチーム、強いチームはベンチメンバーやベンチ外の選手こそ元気だ。そんな意識改革がチームに必要と北野監督は話し、夏の補強では「声の出せる元気なおっさん」(北野監督)がキーポイントとなった。
その筆頭が大分から期限付き移籍でやってきた馬場賢治。2016、17年シーズンは讃岐で北野監督の下でプレーしており、指揮官のスタイルは理解しているうえ、攻守の要の川西翔太とは大分でチームメイトだった。ただ当たり前だが、気心が知れ、活力溢れる選手というだけで必要とされているわけではない。サイドハーフとして味方の攻撃を引き出し、身体を張って前線でボールを保持する。チャンスメイクだけではなく、昨季12ゴールを挙げた得点力もある。
そして、最大の武器は最後まで走り続ける運動量と献身性の高いプレーだ。攻撃では相手ディフェンスラインの裏へ起点作りのために走り、守備では前線からボールを追い続ける。現状の岐阜に最も必要なプレーであり、そのひたむきさはチームメイトを奮起させ、サポーターの視線と心を引き寄せている。
6月から指揮を取る北野誠監督は、最下位に沈んで苦境に立たされている岐阜の問題点をそう話している。勝てるチーム、強いチームはベンチメンバーやベンチ外の選手こそ元気だ。そんな意識改革がチームに必要と北野監督は話し、夏の補強では「声の出せる元気なおっさん」(北野監督)がキーポイントとなった。
その筆頭が大分から期限付き移籍でやってきた馬場賢治。2016、17年シーズンは讃岐で北野監督の下でプレーしており、指揮官のスタイルは理解しているうえ、攻守の要の川西翔太とは大分でチームメイトだった。ただ当たり前だが、気心が知れ、活力溢れる選手というだけで必要とされているわけではない。サイドハーフとして味方の攻撃を引き出し、身体を張って前線でボールを保持する。チャンスメイクだけではなく、昨季12ゴールを挙げた得点力もある。
そして、最大の武器は最後まで走り続ける運動量と献身性の高いプレーだ。攻撃では相手ディフェンスラインの裏へ起点作りのために走り、守備では前線からボールを追い続ける。現状の岐阜に最も必要なプレーであり、そのひたむきさはチームメイトを奮起させ、サポーターの視線と心を引き寄せている。
7月に加入して以降、左サイドハーフを任され、チームに不可欠な存在となっている。ただ、26節の長崎戦、28節の金沢戦など、得点に絡んだプレーこそあったが、期待されるゴールはいまだ記録されていない。馬場自身も「怪我もあり岐阜に来るまではあまり良いコンディションではなかったが、今は身体が動いているし、もっと良くなっていく。ただ、チームに力をもたらしてほしいと言われやって来て、まだそのレベルには達していない」と自己分析している。
馬場はチームを引っ張る役割についても「このチームに元気がないということはなく、今の状況をどうにかしようとみんなが考えている」と話す。「チームに来ていきなりあれこれ言うのも難しいし、チームに大きな影響を与えられるとも思っていないが……」と前置きしたうえで「僕は練習を誰よりも全力で取り組むなど、言葉ではなく姿勢を見せて、チームの皆が何かを感じてくれればいいと思っている」と。
その姿勢は少しずつだがチームに好影響を与えている。8月に岐阜に加入した當間建文や川西らと中心になって、コミュニケーションの声は大きくなり、選手の自主的なミーティングなど明らかなチームの変化が見えてきた。北野監督も「練習でも選手だけで話し合う場面も増えてきた」とベテランの効果を認め、馬場も「基本的な取り組みでチーム全体が日々良くなっていると感じる」と手応えを感じている。
馬場はチームを引っ張る役割についても「このチームに元気がないということはなく、今の状況をどうにかしようとみんなが考えている」と話す。「チームに来ていきなりあれこれ言うのも難しいし、チームに大きな影響を与えられるとも思っていないが……」と前置きしたうえで「僕は練習を誰よりも全力で取り組むなど、言葉ではなく姿勢を見せて、チームの皆が何かを感じてくれればいいと思っている」と。
その姿勢は少しずつだがチームに好影響を与えている。8月に岐阜に加入した當間建文や川西らと中心になって、コミュニケーションの声は大きくなり、選手の自主的なミーティングなど明らかなチームの変化が見えてきた。北野監督も「練習でも選手だけで話し合う場面も増えてきた」とベテランの効果を認め、馬場も「基本的な取り組みでチーム全体が日々良くなっていると感じる」と手応えを感じている。