現地時間9月14日、フランス1部リーグ・アンの第5節が行なわれ、パリ・サンジェルマンはパルク・デ・フランスにストラスブールを迎え、1-0で勝利した。
この試合で注目を集めたのは、ブラジル代表FWネイマールだ。パリSGはキリアン・エムバペ、エディンソン・カバーニ、ファン・ベルナトらが戦線離脱しているなか、ネイマールが満を持してリーグ戦初出場。
また、GKケイラー・ナバス、マウロ・イカルディ、アンデル・エレーラが同クラブでのリーグ戦デビューを果たしている。
今夏にバルセロナへの”帰還”を希望していたというネイマールは、今シーズン開幕後にパリSGの公式戦に出場していなかった。さらに、バルサ復帰のために様々な報道がされていたネイマールに対し、パリSGのサポーターは不満を露わにしており、スタジアムではブーイングが飛び、批判的な横断幕が掲げられた。
とてもホームとは思えない雰囲気のなか、プレー中もネイマールがボールをもつと盛んにブーイングが巻き起こったが、本人は冷静にプレーし、何度か好機を創出するが、ゴールを割ることはできなかった。
39分には先発していたマキシム・シュポ=ポモティングが接触プレーで足を痛めるアクシデントが発生。インテルから期限付き加入したイカルディが急ぎ準備に向かう姿がみられた。
ネイマールを迎えたのはサポーターのブーイングだったが…
スコアレスドローで折り返した後半、ネイマールは55分、自らエリア内に持ち込んでボックス右からシュートを放つが、これはポストの上に外れた。
63分にはイカルディがシュポ=ポモティングと交代で登場。トーマス・トゥヘル監督は71分にはプレスネル・キンペンベ、エレーラも相次いで投入した。
交代メンバーとネイマールを中心に攻撃を組み立て、86分にはネイマールが右CKから絶妙なボールを供給。これはポストを直撃してゴールはならず。少しずつ前半がかみ合い始めたものの、得点には結びつかない。一方、ストラスブールの素早いカウンターには何度かピンチを迎えたが、GKナバスの好セーブを中心にゴールを許さなかった。
スコアレスドローに終わるかと思われたが、その瞬間は90+2分に訪れた。ゴール前のネイマールは、ディアリオからのクロスに、下がりながら足で合わせてオーバーヘッドシュート。これがポストに当たりながらもゴールに吸い込まれた。
この劇的なゴールにはスタジアムのサポーターも総立ちで祝福し、惜しみない拍手を送った。さらに90+5分にもカウンターからディ・マリアのアシストで追加点を挙げたが、これはVAR判定によってオフサイドと判定され、ノーゴールとなった。
ただし、実質的に2ゴールを決めた”勝利の立役者”ネイマールの活躍で勝利したパリSG。笑顔を浮かべたネイマールに、ファンからは称えるコールも送られていた。
パリSGは次戦は9月18日、チャンピオンズ・リーグ初戦でレアル・マドリーと対戦する。しかし、ネイマールは昨季のSNSでの発言によりCL3試合に出場停止処分が下っており、出場することはできない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部