【セルジオ越後の天国と地獄】根本的な部分にメスを入れないとJリーグに劇的変化はない

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年11月27日

外資導入で活性化させようというアイデアは大いに結構。

外資導入には賛成だが、Jリーグ規約を変えなければ劇的な変化は起きない。村井チェアマン(写真)の決断は? (C) Getty Images

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 来季からJリーグが外資参入を認める方針だと一部メディアが報じたね。現在の規約だと、外資系企業がクラブ株式の過半数を保有することは認めていないけど、日本法人を設立して運営にあたれば規約違反にはならないという判断のようだ。つまり、外資系企業がその気になれば、実質的な経営権を握れるわけだ。
 
 これは、悪くない話だよ。今のJリーグは観客動員が低迷しているし、景気も停滞して大口のスポンサーも見つかりにくい。当然、資金繰りが苦しくてワールドクラスのタレントを獲得できないから、さらに魅力が減退していく負のスパイラルに入っているんだ。それを打開しようと、外資を導入してリーグを活性化させようという案は大いに結構だよね。
 
 とはいえ、今のJリーグに投資するだけのメリットがあるかと聞かれれば、首を傾げざるを得ない。投資したとしても、どうやって回収するのかが見えないからね。
 
 たとえば、放映権料だ。今はJリーグが一括管理しているために、クラブの動きが制限されている。この状態のままだと、たとえ外資の資金によって魅力的なキャスティングを実現しても、クラブの判断で放映権を売れないんだ。ヨーロッパでは、放映権料を売って投資した資金を回収するビジネスモデルが確立しているけど、Jリーグではそれができない。見返りが期待できないところに投資する人はいないよね。
 
 Jリーグの停滞打破のためにアクションを起こすのはいいけど、小手先のアイデアばかりで本質を見失っているんじゃないかな。ヨーロッパのサッカークラブは、なぜ発展しているのか。そのシステムや構造を理解せずに、表面だけを取り繕っても意味がないよ。プレミアリーグのように外資を入れてリーグを活性化したいならば、リーグのシステムそのものも真似をして、いらない規約はとっぱらえばいいんだ。
 
 既得権益を手放すと、Jリーグ本部の儲けが少なくなってしまうかもしれない。ただ、それこそ発展の足かせになっている根本的な部分なのだから、メスを入れるべきだよ。
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