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"勝負の夏"に仕掛けた高木琢也監督の秘策がズバリ!大宮がJ1昇格圏内の2位に再浮上した背景は?

カテゴリ:Jリーグ

松澤明美

2019年08月23日

「ゲームもやってほしいし、トレーニングもやってほしいけど、その分も休養を与えるのが僕の考え方」

“休むこと”の重要性を語る大宮・高木琢也監督。写真:徳原隆元

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 “大宮の夏”到来の気配だ。大宮アルディージャが28節でジェフユナイテッド市原・千葉を破って3連勝。21節以降、遠ざかっていた自動昇格圏の2位に再浮上した。

 高木琢也監督が失速しがちな夏場を見据え、戦えるチームを着々と整備してきたからこそ。指揮官のマネジメント力によって、猛暑でも全員がハードワークし続けられ、誰が出ても遜色ないチームに仕上がっている。

 高木監督は「暑くなってからでは遅い。余力を残しておかないと」と6月から午前と午後の2部練習をやめた。

 V・ファーレン長崎時代も取り入れており、体力維持を最優先する。勝った26節のモンテディオ山形戦後は、強度の高い試合だったこともあって、1日の予定のオフを2日に延ばして心身の疲労回復に充てた。

「ゲームもやってほしいし、トレーニングもやってほしいけど、その分も休養を与えるのが僕の考え方」と高木監督。本調子ではない選手を積極的に休ませるなどコンディション調整に余念はない。
 
 さらに、潔い選手起用が競争を促す。高木監督は「調子のいい選手を使う」と話し、先発は入れ替わりが多い。1節からスタメン入りするのはDFの河面旺成のみだ。

 出場機会にめぐまれない若手が試合に抜擢される例もある。GKの加藤有輝は、公式戦初先発だった天皇杯での好プレーがリーグ初先発のきっかけになった。

 加藤は「みんなに出るチャンスが与えられていますし、出た選手がしっかり活躍しているのはチームのプラス」と効果を語る。今夏には、イッペイ・シノヅカと櫛引一紀が新加入し、競争はますます激しい。

 さまざまな選手を起用することは、怪我人が出ても質を落とさず、試合中のアクシンデントにも強い。

 千葉戦は負傷した河本裕之に代わって、菊地光将が後を請け負った。菊地も経験豊富な選手なだけに、スムーズに試合に入って良い流れを切らさなかった。

 また、高木監督は控えの選手や試合に出ていない選手と「基本的には話をすること」で士気を保つ。ダヴィッド・バブンスキー は「いいコミュニケーションが取れている。選手と監督という以前に人間同士の関係を築け、そのベースがあってお互いが理解しやすくなる」とうなずいた。
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