【大宮】大前元紀の今季初FK弾が決勝点に!! 交代直後に生まれた鮮烈ゴールの舞台裏

カテゴリ:Jリーグ

佐藤香菜(サッカーダイジェスト)

2019年08月11日

「最近ドリブルで仕掛けられる選手が増えて…」

「リラックスしてしっかり蹴れた」と交代直後の大前元紀⑩の見事なフリーキックが決勝点となった。(C)J.LEAGUE

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[J2・27節]岡山0-1大宮/8月10日(土)/シティライトスタジアム
 
 8月10日、J2リーグ27節のファジアーノ岡山対大宮アルディージャの一戦は、0対1でアウェーの大宮が勝利を収めた。
 
 0-0で折り返した後半、膠着したスコアを動かしたのは大前元紀の“フリーキック弾”だった。
 
 64分、イッペイ・シノヅカが相手ペナルティエリア付近でこぼれ球を受け、ドリブルで仕掛けようとしたところ相手DFに倒されFKを獲得。ちょうどこのタイミングで、茨田陽生に代わり大前元紀が投入され、そのままキッカーを務めた。
 
「良いタイミングで近い位置でのフリーキックだったので、(交代直後で)疲れてもいなかったし、リラックスしてしっかり蹴れました」と言う大前。ゴール前やや左に寄せて作られた壁と、ゴール右寄りにポジションを取るGKに対して、振り抜いた右足シュートの狙いはゴール右隅。左に動き出していた相手GKは慌てて逆サイドへ切り替えたが間に合わず、ボールはキレイな弧を描いてゴール右隅に収まった。
 
 この狙いに大前は、「スカウティングで(相手)キーパーの特徴は聞いていたので、しっかり逆をつ突いて決められたのはよかった」。そして、「今シーズンはなかなかああいう(ゴールに近い)位置でのフリーキックはなかったんですけど、最近ドリブルで仕掛けられる選手が増えて、そういうなかであの位置でフリーキックを得られるのは(今後)自分にもチームにもチャンスになる」
と、今季初のフリーキックからの得点を振り返り、今後の得点も予感させた。
 
 大前のフリーキック弾に高木琢也監督も、「かなり彼の自信のある距離(と位置)だったと思いますし、本当に良いゴールを決めてくれたと思います」と絶賛。
 
 ちょうどフリーキックを獲得したタイミングでの交代については「たまたま」だったと言うが、
「ゲームを組み立てるところで言えば、今日は元紀の力を必要とするなとゲームを見ていて感じました」「我々のチームは(これまで)仕掛ける選手がいなかったり、逆にドリブルのシーンの中でデータ的には低い数字があったんですけど、イッペイと(奥抜)侃志が入ってからはその数字も上がってきて、だからこそああいう(大前がフリーキックを決めた)シーンができたんだと思います」と、17節以降先発するようになった奥抜侃志や今夏横浜から加入したシノヅカの活躍も要因となっていることを明かした。

 アウェーゲームでは4月21日の10節町田戦以来の勝利となった大宮。今節の勝利で順位は変わらず3位のままだが、敵地でしっかりと「3」を積み、トップ2との差を広げなかった。

取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)
 
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