ベレーザがリーグ杯連覇! 指揮官が言及した強さの根源はヴェルディ、ラモス瑠偉…「さらにその先を辿れば、」

カテゴリ:特集

西森彰

2019年08月06日

INACが健闘するも最後はエースの決定力がモノを言う結果に

大熱戦となったINAC神戸とのリーグカップ決勝で、ベレーザを優勝に導くゴールを決めた田中美南(9番)。永田監督は、チームの強さの根源を練習場をともにするヴェルディに求めた。写真:Getty Images/J.LEAGUE PHOTOS

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 8月3日に行なわれた「2019 プレナスなでしこリーグカップ」の決勝は、昨冬の皇后杯では延長戦にまでもつれ込む激闘を演じ、今季のリーグ戦でも引き分けている日テレ・ベレーザとINAC神戸レオネッサが対戦。キックオフから延長戦まで続いた見応えのあるゲームは、ベレーザが3対1で制し、2年連続8回目のリーグカップ優勝を決めた。
 
 徹底した守備重視からの一発狙いだった前年度の決勝から、前へ出る方向へ段階的にシフトチェンジしてきたINACは、「永田雅人監督率いるベレーザへの免疫力も徐々についてきた」と鈴木俊監督が語る通り、ほぼ互角の試合内容に持ち込んだ。
 
「ベレーザと対戦するにあたって、まず我々が考えたことは、相手の良さを出させないことに対して、1週間、準備をしてきました。自分たちがどう攻撃するかということについては、相手の守備が整わないうちに攻撃するというのはもちろんですが、相手の攻守の切り替えが早いなかで、しっかりと自分たちもボールを握るということについて整理してきました」(鈴木監督)
 
「保持したボールを大事にする」という点については、この日、ボランチで先発した伊藤美紀も、今季の開幕前から打倒ベレーザに向けて強調していた部分。ベレーザの切り替えの早さで、前に運べなかった場面もあったが、保持時間を延ばすことが、ベレーザへ主導権を渡すことを防ぎ、競った内容に持ち込めた一因だ。
 
 そんなINACの健闘を無に帰したのが、田中美南の決定力だ。延長後半、土光真代のロングフィードを小林里歌子に落とすと、そのリターンを受ける。そして、切れ味鋭く、相手DFを交わして抜け出し、蹴り込んだ。「ゴールを決め切るという部分。そこが今日のゲームでは違ったのかなと思います」とINACの鈴木監督を嘆息させるゴールだった。

 
 昨季の決勝点や今季のリーグ戦での同点ゴールなど、INACとの接戦では、貴重なゴールを決めてくるイメージがある。試合終了間際にも、相手のバックパスを奪い、ダメ押し。
 
「いちばん前にいるからじゃないですか(笑)。厳しい戦いの中で、後ろのみんなが頑張ってくれている。そこで、点を取るためにいると意識している。対戦相手によって『どうすれば点が取れるのか』というのは考えますが、INACは前半からきていたし、どのチームも最後にはあそこは開いてくる。ベレーザのほうが自分に入った時の追い越しだとか、サポートが早いから。そういう周囲のサポートで自分が活きている」(田中美南)
 
 以前と変わらず、リーグ得点王の動きは切れている。
 

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