ジュビロ磐田は7月23日、タイのチョンブリFCからブラジル人FWルキアンが完全移籍で加入することを発表した。
 
　ルキアンはブラジルのノヴァ・イグアスFCでキャリアをスタートさせると、韓国、タイとアジア6クラブを渡り歩いてきた。2019年はチョンブリFCで13試合で11ゴール・3アシストを記録している。
 
　現在17位と降格圏に沈む磐田の救世主となれるのか。ルキアンは24日からチーム練習に合流している。
 
　練習後の囲み取材で、服部年宏強化本部長は、
「チームの課題である得点力不足解消ということで、選手を探していました。その中で、とにかく点が取れる選手、動き出しのある選手、そして動き出した先でしっかり起点が作れる、そういうところをトータルで見まして、高さもあって強さもある、スピードもあるというところをチェックしてルキアン選手を選びました」
　と説明し、海外でのプレー経験、特にアジアでプレーしており、チームにも早く溶け込めるのではないかとの見込みから、ルキアン獲得に至ったという。
 
　ルキアン本人は、「まずは自分にこういう機会を与えてくれたクラブの方々に感謝していますし、そして自分はその期待に応えなくてはいけないなと、ひしひしと感じています。チームの力になれるように、しっかりと頑張りたいと思っています」とコメントを残している。

 
　その他、クラブ公式サイトが発表したルキアンとの質疑応答は以下の通り。
 
――ストロングポイントを教えてください
パワーとスピードです。そして、中だけでプレーするのではなく、しっかりとサイドに流れてボールをもらって起点を作るプレーも得意です。
 
――ジュビロの印象は？
現状こそ厳しい状況だと思いますが、ジュビロ磐田というのは自分にとってはすごく偉大な、そして歴史あるクラブだと感じています。みんなで一丸となってやっていけば、必ず栄光を取り戻すことが出来ると思っています。
 
――どんなプレーでチームに貢献したいですか？
まずはしっかりと仲間から信頼されるように、練習からしっかり信頼を受けられるように頑張って、そして自分もなるべく早く味方の特徴が分かるように心がけて、そこから自分は何が出来るかということをピッチの中で表現していきたいなと思っています。
 
――今日は暑かったですが、日本の気候はどうですか？
自分はリオデジャネイロ出身ということと、タイでプレーしていたということで、暑さに関しては特に問題はなかったです。
 
――自身の目標はありますか？
これといった具体的な目標は無いのですが、しっかりとチームで戦えるようにプレーしていきたいと思います。
 
――憧れの選手はいますか？
プレーの質、スタイルこそ違うのですが、怪物の方のロナウドはとても大好きな選手の一人です。
 
――改めて今後の意気込みを
こういう時だからこそ、サポーターの方々の応援が必要になってきますし、サポーターの皆さんの声援があるからこそ、自分たちはプラスアルファの力を出せると思っていますので、僕も皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたいと思っています
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部