前半終了間際のジャッジでゲームは崩れる
現地時間7月6日、コパ・アメリカの3位決定戦が行なわれ、アルゼンチンとチリが対戦した。
前回大会と位置付けられている2015年と2016年にアメリカで開催されたセンテナリオの決勝で対戦し、いずれもPK戦の末にチリがアルゼンチンに勝利していた因縁深い一戦。その立ち上がりは、幅広くボールを回す前者に対し、果敢にフォアチェックへ行く後者というにらみ合いが続いた。
そのなかで均衡を破ったのはアルゼンチンだった。12分、ハーフウェーライン付近で得るとメッシが素早くリスタートし、チリの最終ラインの裏へラストパス。これに抜け出したアグエロが相手GKアリアスをかわして、冷静にシュートを流し込んだ。
長年代表を支えてきた黄金コンビの連係で先制に成功したアルゼンチンは、メッシを起点としたテンポの良いパスワークで相手を翻弄。そして、効率よく追加点を挙げる。22分、ロ・チェルソの縦パスを敵陣で受けたディバラが一気にエリア内に侵入。最後は飛び出した相手GKを鮮やかなチップキックでかわしてゴールを決めた。
今大会初スタメンの機会でゴールという目に見える結果で応えたディバラの活躍もあり、相手を突き放したアルゼンチンは、その後もペースを落とすことなく試合を優位に進めていった。
しかし、前半終盤に両軍にとっての問題が発生する。37分にチリのゴールライン際でメデルとメッシが衝突し、互いに胸をぶつけ合ってにらみ合う。すると、二人の行動を重く見たビバール主審が両者に一発退場を命じ、両軍ベンチも飛び出す騒動に発展したのだ。
その後、事態は収束したものの、両チームともに主軸を失ったことで、試合はトーンダウン。結局、前半はスタンドからジャッジへのブーイングが鳴り響くなかで終了した。
前回大会と位置付けられている2015年と2016年にアメリカで開催されたセンテナリオの決勝で対戦し、いずれもPK戦の末にチリがアルゼンチンに勝利していた因縁深い一戦。その立ち上がりは、幅広くボールを回す前者に対し、果敢にフォアチェックへ行く後者というにらみ合いが続いた。
そのなかで均衡を破ったのはアルゼンチンだった。12分、ハーフウェーライン付近で得るとメッシが素早くリスタートし、チリの最終ラインの裏へラストパス。これに抜け出したアグエロが相手GKアリアスをかわして、冷静にシュートを流し込んだ。
長年代表を支えてきた黄金コンビの連係で先制に成功したアルゼンチンは、メッシを起点としたテンポの良いパスワークで相手を翻弄。そして、効率よく追加点を挙げる。22分、ロ・チェルソの縦パスを敵陣で受けたディバラが一気にエリア内に侵入。最後は飛び出した相手GKを鮮やかなチップキックでかわしてゴールを決めた。
今大会初スタメンの機会でゴールという目に見える結果で応えたディバラの活躍もあり、相手を突き放したアルゼンチンは、その後もペースを落とすことなく試合を優位に進めていった。
しかし、前半終盤に両軍にとっての問題が発生する。37分にチリのゴールライン際でメデルとメッシが衝突し、互いに胸をぶつけ合ってにらみ合う。すると、二人の行動を重く見たビバール主審が両者に一発退場を命じ、両軍ベンチも飛び出す騒動に発展したのだ。
その後、事態は収束したものの、両チームともに主軸を失ったことで、試合はトーンダウン。結局、前半はスタンドからジャッジへのブーイングが鳴り響くなかで終了した。
迎えた後半もジャッジが物議を醸す。
一進一退の攻防が続いた56分、アルゼンチンのペナルティーエリア付近でロ・チェルソにアランギスが倒される。ビバール主審は一度、プレーを流したが、約1分後にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の末にチリのPKへと判定を下したのだ。このビッグチャンスをビダルが豪快に蹴り込んで1点差に詰め寄った。
レフェリングによって荒れ模様となった試合は、その後、両軍が局面で激しく身体をぶつけ合う肉弾戦が繰り広げられた。そのなかで1点のリードを保つアルゼンチンは、時間の経過とともに逃げ切りの態勢を固め、チリの猛追を危なげなく凌いでいった。
ジャッジによって大きく荒れたものの、冷静さを取り戻して、チリの反攻をかわしたアルゼンチンは2-1で勝利した。
大黒柱のメッシを予期せぬ形で失いながらも、過去2大会で勝てなかった相手から勝どきを上げたアルゼンチンは、奇しくも今大会と同じブラジルで開かれた1989年大会以来となるコパ・アメリカ3位入賞を果たした。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部