鹿島入団内定の尚志高FW、染野唯月が決意表明! スカウト担当部長が明かす獲得の理由は?

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2019年07月03日

「勝たなければならないクラブということは、ジュニアユースで教えてもらった」

鹿島入りが内定した染野(中央)。左が仲村浩二監督、右が鹿島の椎本スカウト担当部長。写真:安藤隆人

画像を見る

 7月2日、尚志高校のホールでFW染野唯月の鹿島アントラーズの来季入団会見が行われた。染野と尚志の仲村浩二監督、鹿島の椎本邦一スカウト担当部長、倉又晴男校長、染野の両親が登壇した。
 
「中学校時代にアントラーズのジュニアユースに所属(アントラーズつくば)し、将来は鹿島アントラーズに帰りたいという思いがありましたので、鹿島を選びました」

 
 染野は鹿島の他にFC東京、浦和レッズから正式オファーを受けていた。決断は簡単ではなく、かなり迷ったが、最終的には自分の古巣でもある鹿島に決断をした。
 
 激しい争奪戦の中で、獲得に成功した鹿島の椎本スカウト担当部長は、「来年のチームの新人選手の強化ポジションとしてFWがありました。点が取れるFWであること、前線で起点を作れる選手を求めていて、それに茨城県出身、ウチのジュニアユース出身なので、ぜひ地元に帰ってきてもらって活躍してほしいと強く思ったので、染野選手にオファーしました」と、獲得に乗り出した理由を説明。
 
 さらに「彼の特徴として、点を取る感覚はすばらしいものがあります。それともちろん技術も高く、ボールをしっかりと収められるので、前線で起点になれますし、中盤に下がってもパスが出せて、周りを使える選手。なんでも出来るFWになってほしい」と評価を口にした。
 
 仲村監督も「J1選手を育てたいという目標がずっとあって、それが今日叶って凄く嬉しいです。育てたというより、染野自身の力でここまでになってくれたのですが、本当に嬉しいと思います」とコメントし、「これはまだスタートライン。これからインターハイ、プレミアリーグ、選手権と記録を塗り替えられるようにしてほしい」と期待を口にした。
 
 多くの報道陣の前で堂々と語った染野は、改めて鹿島に入るという意義と覚悟をこう表現した。
「鹿島は常勝軍団。勝たなければならないクラブということは、ジュニアユースで教えてもらった。自分を成長させてくれるチームだと思うし、入団したら1年目から試合に出られるように活躍をして、恩返しができるようにしたい」
 
 昨年度の選手権で大ブレイクを果たした染野は、J1の名門でプロのキャリアをスタートさせる。
「期待されていることも分かるしプレッシャーもある。その中で何かをしないといけないという責任感があるが、それをあまり考えすぎずに、自分がチームのためにやれることをやっていきたい。それを突き詰めれば、自分の役割は『得点』ということになるので、そこにこだわっていきたい」
 
 点を取る――。椎本スカウト部長を魅了したその得点力で、鹿島のエースストライカーの座を目指して、染野の新たなる挑戦が始まった。
 
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
【関連記事】
浦和、鹿島、FC東京…プロ大注目の尚志エースは「Jクラブ練習参加」でなにを学んだのか
衝撃のハットトリック――。尚志のプロ注目FW、染野唯月がプレミアリーグ開幕戦で示した成長の跡
“令和初”インターハイの組み合わせが決定!青森山田vs前橋育英、東福岡vs清水桜が丘の好カードがいきなり実現!
浦和レッズ加入内定! 青森山田10番、武田英寿とは何者か? その名前の由来はもちろん…
U-20日本代表FWが執念のブロックで全国切符を獲得‼桐光学園エース西川潤が決意の“優勝宣言”!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 完全保存版!
    11月9日発売
    ルヴァンカップ制覇!!
    名古屋グランパス
    クラブ一丸で成し遂げた
    万感の王座への帰還
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 超名門を一大特集!
    12月5日発売
    監督交代でどう変わる!?
    MANCHESTER UNITED
    赤い悪魔の新章がスタート!
    恒例の2025年カレンダーも
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.41
    12月9日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    選手権名鑑
    出場48校&1435選手の
    詳細プロフィールを網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ