「勝たなければならないクラブということは、ジュニアユースで教えてもらった」
7月2日、尚志高校のホールでFW染野唯月の鹿島アントラーズの来季入団会見が行われた。染野と尚志の仲村浩二監督、鹿島の椎本邦一スカウト担当部長、倉又晴男校長、染野の両親が登壇した。
「中学校時代にアントラーズのジュニアユースに所属(アントラーズつくば)し、将来は鹿島アントラーズに帰りたいという思いがありましたので、鹿島を選びました」
染野は鹿島の他にFC東京、浦和レッズから正式オファーを受けていた。決断は簡単ではなく、かなり迷ったが、最終的には自分の古巣でもある鹿島に決断をした。
激しい争奪戦の中で、獲得に成功した鹿島の椎本スカウト担当部長は、「来年のチームの新人選手の強化ポジションとしてFWがありました。点が取れるFWであること、前線で起点を作れる選手を求めていて、それに茨城県出身、ウチのジュニアユース出身なので、ぜひ地元に帰ってきてもらって活躍してほしいと強く思ったので、染野選手にオファーしました」と、獲得に乗り出した理由を説明。
さらに「彼の特徴として、点を取る感覚はすばらしいものがあります。それともちろん技術も高く、ボールをしっかりと収められるので、前線で起点になれますし、中盤に下がってもパスが出せて、周りを使える選手。なんでも出来るFWになってほしい」と評価を口にした。
仲村監督も「J1選手を育てたいという目標がずっとあって、それが今日叶って凄く嬉しいです。育てたというより、染野自身の力でここまでになってくれたのですが、本当に嬉しいと思います」とコメントし、「これはまだスタートライン。これからインターハイ、プレミアリーグ、選手権と記録を塗り替えられるようにしてほしい」と期待を口にした。
多くの報道陣の前で堂々と語った染野は、改めて鹿島に入るという意義と覚悟をこう表現した。
「鹿島は常勝軍団。勝たなければならないクラブということは、ジュニアユースで教えてもらった。自分を成長させてくれるチームだと思うし、入団したら1年目から試合に出られるように活躍をして、恩返しができるようにしたい」
昨年度の選手権で大ブレイクを果たした染野は、J1の名門でプロのキャリアをスタートさせる。
「期待されていることも分かるしプレッシャーもある。その中で何かをしないといけないという責任感があるが、それをあまり考えすぎずに、自分がチームのためにやれることをやっていきたい。それを突き詰めれば、自分の役割は『得点』ということになるので、そこにこだわっていきたい」
点を取る――。椎本スカウト部長を魅了したその得点力で、鹿島のエースストライカーの座を目指して、染野の新たなる挑戦が始まった。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
「中学校時代にアントラーズのジュニアユースに所属(アントラーズつくば)し、将来は鹿島アントラーズに帰りたいという思いがありましたので、鹿島を選びました」
染野は鹿島の他にFC東京、浦和レッズから正式オファーを受けていた。決断は簡単ではなく、かなり迷ったが、最終的には自分の古巣でもある鹿島に決断をした。
激しい争奪戦の中で、獲得に成功した鹿島の椎本スカウト担当部長は、「来年のチームの新人選手の強化ポジションとしてFWがありました。点が取れるFWであること、前線で起点を作れる選手を求めていて、それに茨城県出身、ウチのジュニアユース出身なので、ぜひ地元に帰ってきてもらって活躍してほしいと強く思ったので、染野選手にオファーしました」と、獲得に乗り出した理由を説明。
さらに「彼の特徴として、点を取る感覚はすばらしいものがあります。それともちろん技術も高く、ボールをしっかりと収められるので、前線で起点になれますし、中盤に下がってもパスが出せて、周りを使える選手。なんでも出来るFWになってほしい」と評価を口にした。
仲村監督も「J1選手を育てたいという目標がずっとあって、それが今日叶って凄く嬉しいです。育てたというより、染野自身の力でここまでになってくれたのですが、本当に嬉しいと思います」とコメントし、「これはまだスタートライン。これからインターハイ、プレミアリーグ、選手権と記録を塗り替えられるようにしてほしい」と期待を口にした。
多くの報道陣の前で堂々と語った染野は、改めて鹿島に入るという意義と覚悟をこう表現した。
「鹿島は常勝軍団。勝たなければならないクラブということは、ジュニアユースで教えてもらった。自分を成長させてくれるチームだと思うし、入団したら1年目から試合に出られるように活躍をして、恩返しができるようにしたい」
昨年度の選手権で大ブレイクを果たした染野は、J1の名門でプロのキャリアをスタートさせる。
「期待されていることも分かるしプレッシャーもある。その中で何かをしないといけないという責任感があるが、それをあまり考えすぎずに、自分がチームのためにやれることをやっていきたい。それを突き詰めれば、自分の役割は『得点』ということになるので、そこにこだわっていきたい」
点を取る――。椎本スカウト部長を魅了したその得点力で、鹿島のエースストライカーの座を目指して、染野の新たなる挑戦が始まった。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)