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「スーパー1年生」からDFリーダーへ!青森山田の“超逸材”藤原優大が描く加速度的な成長曲線【高円宮杯U-18】

カテゴリ:高校・ユース・その他

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年04月08日

指揮官は「ボランチをやらせたいが…」と吐露

2年生ながらDFラインのリーダーとして振る舞った藤原(右)。開幕戦でクリーンシートに貢献した。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[高円宮杯U-18プレミアリーグ]流経大柏 0-2 青森山田/4月7日/AGFフィールド

「新チームでは、センターバックをやると思います」

 今年の1月14日に行なわれた「冬の選手権」の決勝で流経大柏を3-1で破った後、青森山田の藤原優大は、そう明かした。

 その選手権では、すべて途中出場ながら全5試合でピッチに立ち、良質な“クローザー”として全国制覇に貢献。「スーパー1年生」と騒がれた。3回戦の大津との大一番では、チーム3点目となるダメ押し点を奪ってもいる。

 いわゆる万能型で、最終ラインから、ボランチ、攻撃的MFまでハイレベルにこなせるポリバレントな能力を備えている。選手権では、中盤に投入されるケースが多かったが、新チームでは本人が予想した通り、CBが主戦場だ。

 プレミアリーグの開幕戦の相手は、奇しくも選手権の決勝で相まみえた流経大柏。とりわけ後半は押し込まれる時間が長かったが、的確な読みとディエルの強さを活かして、完封勝利に貢献した。

「新人戦、(U-17日本代表の)2月のチリ遠征、3月のサニックス杯を経験して、やられた場面もありましたが、この試合に合わせてきたんで、失点をゼロに抑えられたのは嬉しい」

 この試合では3年生に対しても遠慮なく、声を張り上げて指示を飛ばすシーンも見られた。

「去年、試合に出ていた選手が少ないんで、経験とかを伝えるのが役割だと。自分が中心になって守るんだという自覚を持ってやっています」

「本当はボランチをやらせたいんだけど、他にいないから」と語る黒田剛監督の期待も大きい。「(最終ラインに)藤原がいると安定する。高さもあって、足下も巧く、1対1も強いから」

 そう名将が語ったように、本人が「武器」と語るのは、ヘディングの強さとキック、そしてカバーリングだ。本格的にCBを務めるようになってまだ3か月ながら、その特長はこの試合でも十分に発揮されていた。

「スーパー1年生」からDFリーダーへ。16歳の超逸材が加速度的な成長曲線を描いている。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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