東北新人大会の決勝で圧巻2発!青森山田の韓国人ストライカーが新チームのエースに名乗り

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2019年01月28日

キム・ヒョンウがFCソウルの下部組織から日本行きを決断した理由は?

先制点を奪ったキム・ヒョンウ(14番)。ゴール後はカメラマンに向かってピースサインを作るなど、チームメイトと喜びを分かち合った。(C)SOCCER DIGEST

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 高校サッカー選手権を制してから、わずか2週間で仕上げた急造チーム。しかも、高校選抜候補の合宿に武田英寿(2年)が参加していたため、昨季のレギュラーはひとりもいない。不安要素を抱えていた“新生”青森山田を救ったのは、韓国人留学生のキム・ヒョンウ(2年)だった。
 
 1月28日に行なわれた東北新人大会の決勝(35分ハーフ)。青森山田は秋田商に対して序盤から押し込むと、2トップの一角で出場したキム・ヒョンウは決定機を逃さなかった。前半24分、右サイドで得たFKを得ると、浦川流輝亜(2年)がゴール前に絶妙なボールを供給。これに反応したキム・ヒョンウは、身を捩りながらバックヘッドを捻じ込んだ。

 これで勢いに乗った14番は前線で起点となり、ボールキープや相手DFの裏に飛び出す動きで攻撃を活性化させていく。すると、後半開始早々の2分だ。得意の裏抜けからGKと1対1になると、冷静にかわして2点目を奪取。キム・ヒョンウは2ゴールを奪う活躍を見せ、2年連続6度目となる優勝に大きく貢献した。
 
 試合後に充実した表情を見せたキム・ヒョンウは、韓国のKリーグ1部で戦うFCソウルの下部組織出身。今でこそ身長は174センチだが、中学生の頃は体格に恵まれておらずプレーに自信を持てずにいたという。

 そうした想いもあって高校進学時にFCソウルのユースに上がるか悩んだものの、自身が「海外に行くことも視野に入れていた」点や、青森山田の存在を知っていた父親の後押しもあって異国の地に向かう決断を下した。
 
 とはいえ、来日当初は苦労の連続。入学前に青森山田中で1か月間過ごしたというが、日本語はまるで理解できない。チームメイトと単純なコミュニケーションを取るのでさえも苦労した。また、食事面でも韓国と日本の違いに戸惑うなど、異文化にも慣れなかった。

 だが、チームメイトの浦川が「言われたことをすぐにできるようになるんですよ」と言うように、持ち前の吸収力の高さを発揮して言語を習得。1年生の夏には仲間たちと会話ができるようになり、今では流暢な日本語を操るまでに上達した。食事面も寮生活の合間を見て買い出しへ行き、韓国の食材を口にすることで乗り越えたという。

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