【なでしこジャパン】ワールドカップの勝算は?高倉監督が求めるのは“サプライズ”

カテゴリ:日本代表

多田哲平(サッカーダイジェストWeb)

2019年03月21日

「戦術を越えて何か個の力を発揮する選手をいつも探している」

籾木(左)や長谷川(右)はヨーロッパ遠征でも招集された。新たな可能性を示せるか。(C)Getty images

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 日本女子代表の高倉麻子監督が3月20日、ヨーロッパ遠征(3月31日~4月11日)に向けたメンバー発表記者会見に臨んだ。指揮官が会見で語ったのは、ワールドカップに向けた“勝算”だ。
 
 フランス・ワールドカップまで3か月を切り、チームの強化は大詰めを迎えている。しかし、いまだに課題は少なくない。
 
 2月27日から3月5日にかけてアメリカで行なわれた「SheBelieves Cup」では、1勝1分1敗と、不安の残る結果に終わった(アメリカ戦は1-1の引き分け、ブラジル戦は3-1の勝利、イングランド戦は0-3の敗戦)。
 
 それでも高倉監督はこの成績を悲観的には捉えていない。「おおよその日本の戦い方の道筋は見えてきたと感じている。若手が思った以上に、世界と戦えることを見せてくれた。その力に期待したい」と手応えを語った。
 
 道筋とは、これまでなでしこジャパンが受け継いできたテクニカルなサッカーであり、粘り強く戦っていく姿勢である。
 
「2011年にワールドカップを掲げる前からの歴史がある。技術を活かしてボールを動かして、人も動く。アグレッシブに戦っていく。粘り強く戦う。これらはベース。日本は圧倒的な個が出てきにくいけれど、グループとして強豪にも自分たちのペースで試合を進めることができる。実際にゴールを奪ったシーンを見れば、複数人でゴール前に入っていったり、そういった形で戦っていけるなと。逆に押し込まれた失点シーンや集中力の欠如、組織が破綻した時の課題は十分に修正できるように感じた」

 組織力に自信をうかがわせた高倉監督だが、それだけではワールドカップを勝ち進むにはやはり心許ない。だからこそ指揮官は、選手に“サプライズ”を求めている。
 
「誰が攻守の戦術や約束事を遂行できるかはもちろん見ますが、いろんな組み合わせの中で、私のイメージを越えてくる選手がいると思う。それを待ち望んでいます。戦術を越えて何か個の力を発揮する選手をいつも探しています。誰と誰が組んだ時に何が起きるか。組み合わせによる変化を観察していきたい」
 
 今回の遠征で対戦するのはフランス(4月4日)とドイツ(4月9日)。いずれも6月の本大会に出場する強豪だ。昨年9月に発表されたFIFAランキングでは、フランスが4位、ドイツが2位に付けており、7位の日本よりも格上と言える。
 
 そういった強豪との対戦で、指揮官の予想を覆す選手は現れるか。その“サプライズ”こそがワールドカップを勝ち抜くための“勝算”となるはずだ。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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