【なでしこジャパン】W杯メンバーはギリギリまで読めない?高倉監督独自の選考スタンス

カテゴリ:日本代表

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年02月16日

「あまり固定して形を決めるよりは…」

高倉監督はメンバー選考について独自のスタンスを貫く。ワールドカップ本大会まで人材発掘は止めないつもりだ。写真:早草紀子

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 フランス・ワールドカップを約4か月に控える日本女子代表。本大会に向けてメンバーは固まっているのだろうか。
 
 高倉麻子監督は2016年3月に就任して以降、これまで様々な選手を招集してきた。長谷川唯など世代別代表監督時代に指導した“教え子”たちの多くを引き上げた一方で、ベテランの川澄奈穂美を代表に呼び戻しもした。時にはなでしこリーグ2部やその下のチャレンジリーグから抜擢したこともある。
 
「チャレンジキャンプを含めて総勢50名くらいをメンバーと考えています。最終的にワールドカップに連れていくメンバーは、その時にベストコンディションを維持していて、パフォーマンスの良い選手を連れて行く」
 
 50名まで大枠は絞り込んでいるものの、それ以上メンバーを固めず常に門戸を広げている高倉監督は、本大会が迫っている今なお、そのスタンスを変えるつもりはないようだ。
 
 実際、2月27日から3月5日にアメリカで開かれる「2019 SheBelieves Cup」では、重要戦力である岩渕真奈や田中美南らを「コンディションの部分や、他の選手をより試したい」という理由で外し、昨年8月のU-20ワールドカップで世界一に輝いた南萌華、遠藤純、宮川麻都など、「世界のトップとやる時にどんな力を発揮するのか見てみたい」という若手を多く招集した。

 同大会に参加するのは、アメリカ(FIFAランク1位)、ブラジル(FIFAランク8位)、イングランド(FIFAランク3位)という、いずれも強豪国(FIFAランクは2018年9月時点。日本は7位)。ワールドカップ本大会でも日本の障壁となる強力なライバルたちだ。
 
 高倉監督はワールドカップの前哨戦ともいえる今大会を「選手自身にとっても、良いところや課題に気づく貴重な学びの場になる」という。なにより待ち望んでいるのが、滑り込みでメンバー入りするような選手の台頭と成長である。
 
「今回のアメリカ遠征の3試合と、その後のフランス遠征、そのふたつでいろんな選手を試す。ベースは頭の中にありますけど、いろんな選手を呼んで使うなかで、選手たちはチーム戦術を理解していく。あまり固定して形を決めるよりは、余白をたくさん残しながら、選手の伸びしろで埋めていってもらう」
 
 アピールする機会は残りわずかだ。果たして、高倉監督のお眼鏡に適う選手は誰なのか。サバイバルレースの行方はギリギリまで分からない。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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