ダービーで起きた“事件”
まさに、衝撃的な光景が広がった。
現地時間3月10日に行なわれたチャンピオンシップ(英2部)第36節のバーミンガム対アストン・ビラの一戦で、イングランド代表MFがスタンドから乱入したサポーターに背後から暴行を受けたのだ。
ダービーが混在するイングランドのなかでも、ロンドンに次ぐ英国第2位の人口を持つバーミンガムを代表する両チームの対戦は、かなりの熱狂度を誇るマッチアップとして認知されている。今回の騒動は、輝かしいダービー史に汚点を残すであろうショッキングなものとなった。
事件が起こったのは、試合開始早々の9分。ボールがタッチラインを割ってプレーが中断された際、バーミンガムの男性がピッチ内に乱入し、アストン・ビラの10番にして主将を務めるMFジャック・グレーリッシュに猛然とダッシュして近寄ると、背後から思いっきり、ラリアットをかましたのだ。
無防備な状態でまともに受けてしまったグレーリッシュはピッチに倒れ込み、加害者のサポーターはすぐさま両チームの選手たちに囲まれ、警備スタッフに取り押さえられた。
その後、気力で立ち上がってプレーを続けたグレーリッシュは、67分に鮮やかなゴールを突き刺し、チームを1-0の勝利に導いている。
現地時間3月10日に行なわれたチャンピオンシップ(英2部)第36節のバーミンガム対アストン・ビラの一戦で、イングランド代表MFがスタンドから乱入したサポーターに背後から暴行を受けたのだ。
ダービーが混在するイングランドのなかでも、ロンドンに次ぐ英国第2位の人口を持つバーミンガムを代表する両チームの対戦は、かなりの熱狂度を誇るマッチアップとして認知されている。今回の騒動は、輝かしいダービー史に汚点を残すであろうショッキングなものとなった。
事件が起こったのは、試合開始早々の9分。ボールがタッチラインを割ってプレーが中断された際、バーミンガムの男性がピッチ内に乱入し、アストン・ビラの10番にして主将を務めるMFジャック・グレーリッシュに猛然とダッシュして近寄ると、背後から思いっきり、ラリアットをかましたのだ。
無防備な状態でまともに受けてしまったグレーリッシュはピッチに倒れ込み、加害者のサポーターはすぐさま両チームの選手たちに囲まれ、警備スタッフに取り押さえられた。
その後、気力で立ち上がってプレーを続けたグレーリッシュは、67分に鮮やかなゴールを突き刺し、チームを1-0の勝利に導いている。
強烈な不意打ちを食らいながらも決勝ゴールを決め、一躍名を上げた23歳の俊英MFは、「今日は人生最高の日だよ。まったく……」とジョークをまじえつつ、この騒動に対する意見を展開した。
「僕はアストン・ビラの生え抜きだし、ここにキャプテンとして来られたことは夢のようだった。一人のファンとしてもね。
パンチを受けた時? 僕は相手が来ていたことに気付かず、定位置に向かって歩いていたんだ。それで気付いた時には、横っ面に強いダメージを受けたよ。
ダービーは対立関係があるものだけど、こういうことは本当にナンセンスだと思う。ただ、あの出来事が、僕の決勝ゴールを生んだのだと思う。あれで燃えたんだ」
本拠地で自軍サポーターの前代未聞の愚行を許してしまったバーミンガムは、「行為を犯した人物の行動を恥ずかしく思い、加害者をスタジアムから生涯出入り禁止処分とする」との声明を、公式サイトで発表している。
宿敵に敗れ、さらにサポーターの振る舞いで汚点も残してしまった彼らにとって、この日は“人生最悪の日”として記憶されるだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部