「少し選手たちが緩くなっていたので、そこを指摘しました」
[ACLグループステージ1節]鹿島2-1ジョホール/3月5日/カシマ
35分のことだ。自陣ペナルティエリア付近からの相手のFKの場面。ゴール前に飛んできたボールをきれいにヘディングで合わせられた。幸いにもシュートは枠を捉えなかったが、失点してもおかしくない場面だった。
ボールがゴールラインを割った瞬間だ。鹿島のGKクォン・スンテが、全身で怒りをあらわにした。チームメイトに対し、何を言っていたのかは分からなかったが、かなり強い口調だったように見えた。
「ホームでの試合で、セットプレーでの失点が命取りになると思っていた。もっと早く壁を作ったり、ポジションをとったりしなければいけないところで、少し選手たちが緩くなっていたので、そこを指摘しました」(クォン・スンテ)
何気ないワンシーンだったかもしれない。ただ、事あるごとに、こうしてチームを引き締めてくれる守護神の存在は大きいはず。この日は終了間際に1失点を喫したが、試合を通じてセービングもキャッチングも安定感あるものだった。
昨季のアジア制覇を含め、ACLでは過去3度の優勝経験のあるクォン・スンテは、今季も抜群の存在感で、大会連覇を目指すチームを最後尾から鼓舞してくれるに違いない。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
35分のことだ。自陣ペナルティエリア付近からの相手のFKの場面。ゴール前に飛んできたボールをきれいにヘディングで合わせられた。幸いにもシュートは枠を捉えなかったが、失点してもおかしくない場面だった。
ボールがゴールラインを割った瞬間だ。鹿島のGKクォン・スンテが、全身で怒りをあらわにした。チームメイトに対し、何を言っていたのかは分からなかったが、かなり強い口調だったように見えた。
「ホームでの試合で、セットプレーでの失点が命取りになると思っていた。もっと早く壁を作ったり、ポジションをとったりしなければいけないところで、少し選手たちが緩くなっていたので、そこを指摘しました」(クォン・スンテ)
何気ないワンシーンだったかもしれない。ただ、事あるごとに、こうしてチームを引き締めてくれる守護神の存在は大きいはず。この日は終了間際に1失点を喫したが、試合を通じてセービングもキャッチングも安定感あるものだった。
昨季のアジア制覇を含め、ACLでは過去3度の優勝経験のあるクォン・スンテは、今季も抜群の存在感で、大会連覇を目指すチームを最後尾から鼓舞してくれるに違いない。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)