原口、浅野ともにフル出場を果たしたが…
3月3日(現地時間)、ブンデスリーガ第24節が行なわれ、ハノーファーは1-5でシュツットガルトに敗れた。
17位ハノーファーが、自動降格圏(17、18位)からの脱出を目指して勝点2差の16位シュツットガルトの敵地に乗り込んだ一戦。原口元気は4試合連続、古巣対決となる浅野拓磨は2試合連続でスタメンに名を連ねた。ポジションは前者が右WB、後者は前線右サイドと、前節と変わっていない。
試合は立ち上がりからホームチームが攻勢に打って出、開始から40秒過ぎに混戦からゴメスが最初の決定機を迎えるが、GKエッサーをかわしてからのシュートはサイドネット外に突き刺さった。
17位ハノーファーが、自動降格圏(17、18位)からの脱出を目指して勝点2差の16位シュツットガルトの敵地に乗り込んだ一戦。原口元気は4試合連続、古巣対決となる浅野拓磨は2試合連続でスタメンに名を連ねた。ポジションは前者が右WB、後者は前線右サイドと、前節と変わっていない。
試合は立ち上がりからホームチームが攻勢に打って出、開始から40秒過ぎに混戦からゴメスが最初の決定機を迎えるが、GKエッサーをかわしてからのシュートはサイドネット外に突き刺さった。
最初のチャンスを逸したシュツットガルトだったが、4分にツバーの縦パスがゴメスに渡り、あっさりと先制ゴールを奪う。この時、エースのゴメスはなぜか完全にフリーだった。
ハノーファーのプレッシャーの緩さとマークのずれによって、自由にプレーするシュツットガルトは、幾度もゴールに迫った後、16分にはCKでマークを外したカバクのヘディングシュートで追加点を挙げる。22分にもホームチームは、相手のバックパスに反応したゴメスが、決定機を迎えた。
序盤で2点を先に失ってしまったハノーファーは、なかなか敵陣に攻め入ることができず、まともな攻撃を仕掛けられたのは、18分に原口が初めてボールをキープし、右のヴァイダントに縦パスを通してからだった。
原口は守備に忙殺されながらも、ボールを奪うとすかさずポジションを上げ、26分には右サイドでのドリブル突破を試みるが、複数の相手に寄せられてクロスを入れることはできない。前半は他に、カットインからペナルティーエリア内に縦パスを通すというプレーも見せた。
一方、前線で左右に位置取りを変えながらチャンスを窺う浅野は、28分に相手DFからボールをカットしてダッシュ。持ち味のスピードを活かすプレーだったが、飛び出したGKに先にボールに追いつかれ、フィニッシュには持ち込めない。
アウェーチームの反攻をしのいだシュツットガルトは、42分にゴメスのヘッド、45分にはアスカシバルがダイレクトできわどいシュートを放つ。いずれもエッサーの好守に阻まれたが、後者の直後のCKで再びカバクが頭で合わせ、リードをさらに広げた。
過去2戦をいずれも0-3で落としているハノーファーは後半、3試合ぶりのゴールを狙い、選手交代とともにシステムを変え、原口のポジションを中央に移す。
立ち上がりから攻撃を仕掛けたアウェーチームは、51分に原口が左サイドを疾走する浅野に縦パスを送り、クロスのクリアボールを左足で叩く。わずかに枠を外れたこの一撃は、チームのファーストシュートとなった。
浅野は左サイドでスペースに走り込むことで、前半より躍動感溢れるプレーを見せるが、その分、相手のマークも激しくなり、ピッチに倒される場面が増える。
68分、攻め続けるハノーファーは、交代出場バカロルツのスルーパスで原口が抜け出し、右サイドからクロスを入れると、同じく交代出場のジョナタスが頭で押し込んで1点を返す。原口のアシストは14節マインツ戦以来だった。
これで勢いづいたアウェーチームは、個々の動きも良くなり、さらに攻勢を強めて相手ゴールに迫っていく。
しかし78分、久々にシュツットガルトの攻撃を許すと、エスバインの強烈なシュートを浴びる。何とかCKに逃げるも、クリアボールをツバーにダイレクトで叩かれると、これがジョナタスの足に当たって軌道が変わり、痛恨の4失点目を喫してしまった。
さらに81分、自陣でのボール回しから浅野がボールを奪われてカウンターを食らい、エリア深くに侵入したゲントナーの折り返しをツバーに押し込まれ、ダメ押しとも言えるゴールを許した。
シュツットガルトは実に9試合ぶりの勝利を飾り、ハノーファーはまたしても大量失点で3連敗……。残留争いの直接対決で、両チームの明暗はくっきりと分かれた。
ますます苦しい状況に追い込まれたハノーファー。次節は10日、強敵レバークーゼンをホームに迎える。