もはや量産態勢に入ったと言っていいかもしれない。
 
　今オフに横浜から鹿島に移籍した伊藤翔は、２月19日のACLプレーオフのニューカッスル・ジェッツ戦でさっそく移籍後初ゴールを決めると、４日後のリーグ開幕戦の大分との一戦、続く２節の川崎戦でもネットを揺らす。公式戦３試合連発。30歳の円熟味を増すストライカーは期待以上の働きを見せ、常勝軍団の最前線で輝きを放っている。
 
　ハイパフォーマンスの理由を、伊藤は次のように明かす。
 
「自分がゴールを取るために、そこに行きつく過程の動き方が、個人的な感覚として、けっこう分かってきたというか。結局、ゴールを決められるのは、ここ（ゴール前のエリアを指で描く）なんで。サイドに流れすぎないとか、基本的には真ん中にいるのはもちろんだけど、全部のボールにちゃんとアタックするのが大事。
 
　とにかく、サボらない。僕、わりとサボりがちなんで（笑）。どこにチャンスが転がっているか分からないし、そこを逃さないように、集中していますよ」

　次のゲームは３月５日のACLグループステージ１節のジョホール・ダルル・タクジム戦。アジア連覇に向け、弾みをつけたい重要な試合で“４戦連発”なるか。文字通り、絶好調の背番号15のさらなる活躍を期待したい。

取材・文●広島由寛（サッカーダイジェスト編集部）

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