[J１リーグ２節]川名古屋２-０C大阪／３月２日／パロ瑞穂
 
　リーグ開幕戦で鳥栖を４-０で下していた名古屋は、第２節でC大阪と対戦。終盤までチャンスを活かし切れなかったが、途中出場の赤﨑秀平の移籍後初ゴールを含む２得点で勝ち切り、２連勝を飾った。
 
　守ってはキャプテンのCB丸山祐市を中心に、２試合続けてのクリーンシートを達成。得失点差で首位をキープした。
 
　チームのパフォーマンスを風間八宏監督も「自分たちのテンポで長い時間ゲームを進められたと思います。なかなか点は取れませんでしたが、90分、自分たちでどう戦うかというところが選手のなかでは明確になっています。それはピッチに立つ選手だけでなく、いろんな選手もできるようになっています」と評価する。
 
　さらに守備面が強化されていることに関しては「いつも言っているように攻撃と守備を分けて考えたことはありません」と話しつつ、「今日は自分たちのミスでピンチを迎えましたが、それ以外は相手に攻められることはそこまでなかったです。なぜかというと、相手陣内でプレーができたからです」と説明した。
 

　もっとも残留争いに巻き込まれた昨季も連勝スタートを飾ったが、その後に失速しただけに、予断は許さない。その点で、昨季との違いについて訊くと指揮官はこう答えてくれた。
 
「去年と比較することはナンセンスだと思います。毎年、毎年、チームはランクアップしています。まだまだこれからやらなくちゃいけないことはあります。自分たちのスピードはどんどん上がっていくので、そのなかで技術が上手くならなくてはいけません。とにかく自分たちの距離と長さで、できるだけ相手ゴールの近いところでプレーをする。そういう意味ではこの２試合は、タイプの違った相手に良かったんじゃないかと思います」
 
　開幕２戦を見る限りでは、今後の展望は明るいが、“風間グランパス”がどう進化を遂げていくのか楽しみだ。
 
取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）