J1全18クラブの番記者に訊く!「初戦の出来は100点満点中、何点?」|part.1

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年03月01日

3ゴールを挙げた横浜の評価は意外にも…

パート1では、名古屋、湘南、横浜、大分、C大阪、松本の6クラブをピックアップした。(C)SOCCER DIGEST

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●名古屋グランパス|80点
今季成績:1位 勝点3
1勝0分0敗 4得点・0失点
 
 4-0の大勝に低い評価ができるわけもなく、しかし90分の中にはかなり紙一重の部分もあったので、課題と伸びしろという意味で20点を減点した。
 
 前半の出来は決して良くなかったが、そこで寄り切られずに我慢できたことは、攻撃偏重のチームだからこそ小さくない意味を持つ。新加入の米本拓司がその大きな加勢になっていたのも補強の成功を示すものに。チームを鼓舞し、覚醒させたジョーの2得点は流石としか言いようがなく、そこに期待の司令塔シミッチが関わっていたのも重要だった。
 
 昨季終盤に負った負傷がやっと癒えたという相馬勇紀が復活を告げるゴールを決め、88分に途中出場した和泉竜司の得点をレンタル復帰の杉森考起がアシストしたあたりも、新戦力の躍動感が感じられて何よりのこと。総じて見れば名古屋の良さ、強みが多く出た試合で、今後の伸び率にも期待が持てる内容だったのではないだろうか。
 
文●今井雄一朗(フリーライター)
 
 
●湘南ベルマーレ|80点
今季成績:2位 勝点3
1勝0分0敗 2得点・0失点
 
 開幕戦ならではの硬さはあったろう、序盤は相手にボールを握られ、ピンチもあった。だがディフェンス陣を中心にこれを阻み、カウンターから一気に加速してフィニッシュまで持ち込むなど次第に流れを手繰り寄せていく。後半に入るとさらに走力で上回り、そうしてゲーム終盤、攻守の素早い切り替えとともにゴールをこじ開け、さらに追加点を挙げて今季初勝利を飾った。
 
 もちろんゴールに迫られた場面もあれば、チャンスを決め切れないシーンもあった。それらは今後に向けた彼らの余白だろう。それでも、昨季1分1敗に屈した難敵に対し、今季新たに取り組む「加速」と昨季までに培った粘り強い守備や走力を発揮し、開幕戦で結果を出した意味は小さくない。
 
文●隈元大吾(フリーライター)

●横浜F・マリノス|65点
今季成績:3位 勝点3
1勝0分0敗 3得点・2失点
 
 新加入選手5人が先発した中でも、昨季からの継続的なスタイルを体現できたのはポジティブな出来事といえる。さらに期待の新助っ人エジガル・ジュニオや東京五輪世代で今後も成長が見込める三好康児が開幕戦で得点を記録。チームメイトからの信頼を勝ち取り、チームに勢いをもたらす、意義あるゴールだった。
 
 一方で、2失点はいずれも単純な連係ミスから喫している。特に開始1分のような失点は試合を壊しかねない。昨季から散見されていた悪癖でもあり、タイトル獲得を目指して勝点を積み上げていくためには減らさなければならない。さらにG大阪の低調な出来に助けられた側面も大きく、次節以降も安定したパフォーマンスを発揮できるかが焦点になる。
 
文●藤井雅彦(ジャーナリスト)
 
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