前半はハノーファーも気迫を見せたが…

ハードスケジュールの続くフランクフルトだが、効率の良さを見せながら、ニュルンベルクに力の差を見せつけた。長谷部(左端)も安定したプレーを披露。原口、浅野との日本人対決でも、明暗は分かれた。 (C) Getty Images
2月24日(現地時間)、ブンデスリーガ第23節が行なわれ、ハノーファーは0-3でフランクフルトに敗れた。
17位に沈んでいるハノーファーが、上位チームとの対戦が続いた直近4試合を全て引き分けた7位フランクフルトを迎えた一戦。両チームの日本人選手は全員、試合開始をピッチ上で迎えた。原口元気は3試合連続、浅野拓磨は3試合ぶり、そしてキャプテンを務めた長谷部誠は6試合連続のスタメン入りである。
立ち上がりは、ハノーファーが積極的に攻め込む。2分には浅野が展開したボールが左サイドのオスジョレクに渡り、クロスが流れたところを原口がダイレクトで叩こうとするがミートできない。
17位に沈んでいるハノーファーが、上位チームとの対戦が続いた直近4試合を全て引き分けた7位フランクフルトを迎えた一戦。両チームの日本人選手は全員、試合開始をピッチ上で迎えた。原口元気は3試合連続、浅野拓磨は3試合ぶり、そしてキャプテンを務めた長谷部誠は6試合連続のスタメン入りである。
立ち上がりは、ハノーファーが積極的に攻め込む。2分には浅野が展開したボールが左サイドのオスジョレクに渡り、クロスが流れたところを原口がダイレクトで叩こうとするがミートできない。
するとフランクフルトは4分、ヨビッチが連係からあっさり抜け出し、独走してからGKとの1対1の場面を迎えるが、ループシュートは高さが足りず、エッサーにキャッチされて絶好機を逃す。
その後もフランクフルトは、14分にCKからダ・コスタがニアで惜しいヘディングシュートを放ち、25分には縦パスにレビッチが抜け出すなど、ハノーファー・ゴールに迫る。
とはいえ、アウェーチームにはいつものような厚みのある攻撃は見られず、また自陣にスペースを空けるため、ハノーファーも敵陣深くまで攻め入ることができる。右WBの原口は再三攻め上がって縦パスを通し、これを受けた浅野も積極的に仕掛ける。しかし後者は、ドリブル勝負では分が悪く、クロスも精度を欠いてしまう。
局面で気迫溢れるプレーを見せるハノーファーの最大のチャンスは34分。右サイドのボール争奪戦を制してから原口が好クロスを入れると、ミュラーがダイレクトボレーで合わせるも、しっかりミートできなかった。
35分あたりからハノーファーのプレッシャーが緩くなったところで、フランクフルトはヨビッチが立て続けにフィニッシュまで持ち込むが、シュートが威力を欠いたり、エッサーが好守を見せたことで、ゴールネットを揺らせずに前半を終えた。
後半、立ち上がりからボールを支配するフランクフルトに対し、ホームチームは48分にヴァイダントが角度のないところから先にシュートを浴びせる。しかし流れは変わらず、54分、ヨビッチからレビッチへスルーパスを通され、ついに先制ゴールを許してしまう。
リードされてからは、前の試合(ヨーロッパリーグのシャフタール・ドネツク戦)から中2日のフランクフルトが無理をしなくなったことで、ハノーファーは攻勢に立ってセットプレーのチャンスを幾つか作るも、活かすことはできない。
すると63分、フランクフルトは左サイドからコスティッチがクロス。DFのクリアはコスティッチの元に戻り、余裕を持っての再度のクロスは、今度はフリーのヨビッチにぴったり合い、ヘディングシュートがゴール左隅に突き刺さった。
苦しくなったホームチームは、バカロルツ、ミュラーを下げ、ウッド、ムスリジャを投入して攻撃の活性化を図るが、決定機創出までには至らない。そして75分には、浅野がジョナタスとの交代でベンチに退いた。
フランクフルトは効率良いプレーでハノーファーの攻撃をかわしながら、カウンターでチャンスを作る。アンカーの長谷部は、ロデとともに安定したプレーで中盤に君臨。守備で高い貢献を見せるが、後半は全体の動きが少なくなったところで、ドリブルで敵陣深くまで侵攻する積極性も披露した。
ハノーファーは80分、オスジョレクがこぼれ球をフリーで叩くも枠を捉えられず。その後は相手守備陣を脅かせないまま、逆に90分にはカウンターからコスティッチのドリブルシュートを浴びて、ダメ押し点を与えてしまった。必死に追った原口だが、労力は報われなかった。
次節、ハノーファーは3月3日に敵地でシュツットガルトと、フランクフルトは3月2日にホームでホッフェンハイムと、それぞれ対戦する。