「アンチが俺のファンになったんだ」
“夢の劇場”でのプレーは、サッカー界の神を名乗る男の心に強く残っているようだ。
現地時間2月20日、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、マンチェスター・ユナイテッドの公式サイトで「ユナイテッドと俺」という一本のコラムを公開。その内容が大きな話題となっている。
イブラヒモビッチがユナイテッドに移籍したのは、2016年6月のことだった。その当時、すでに35歳となっていた男のプレミアリーグ初挑戦には、体力的な面から懐疑的な声が上がった。だが、「俺はサッカー界の神だ」と己を誇示した点取り屋は、1年目に公式戦46試合で28ゴールを叩き出し、周囲の雑音を一蹴した。
しかし、そのシーズンの終わりにイブラヒモビッチは悲劇に見舞われる。2017年の4月20日に行なわれたアンデルレヒトとのヨーロッパリーグ準々決勝第2レグで、右膝前十字靭帯損傷という大怪我を負ったのだ。
その怪我の重さから最大で1年以上かかると言われたものの、イブラヒモビッチは超人的な回復力を見せ、約7か月で戦線に復帰。そして、2018年3月に「どんな偉大なことにも終わりは来る」と語り、ユナイテッドとの契約を解消。MLSのロサンゼルス・ギャラクシーへ移籍していった。
実働はほぼ1シーズンだけだったが、強力な個性を放ち、ファンに親しまれたイブラヒモビッチは、ユナイテッドでのキャリアについて、次のように振り返った。
現地時間2月20日、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、マンチェスター・ユナイテッドの公式サイトで「ユナイテッドと俺」という一本のコラムを公開。その内容が大きな話題となっている。
イブラヒモビッチがユナイテッドに移籍したのは、2016年6月のことだった。その当時、すでに35歳となっていた男のプレミアリーグ初挑戦には、体力的な面から懐疑的な声が上がった。だが、「俺はサッカー界の神だ」と己を誇示した点取り屋は、1年目に公式戦46試合で28ゴールを叩き出し、周囲の雑音を一蹴した。
しかし、そのシーズンの終わりにイブラヒモビッチは悲劇に見舞われる。2017年の4月20日に行なわれたアンデルレヒトとのヨーロッパリーグ準々決勝第2レグで、右膝前十字靭帯損傷という大怪我を負ったのだ。
その怪我の重さから最大で1年以上かかると言われたものの、イブラヒモビッチは超人的な回復力を見せ、約7か月で戦線に復帰。そして、2018年3月に「どんな偉大なことにも終わりは来る」と語り、ユナイテッドとの契約を解消。MLSのロサンゼルス・ギャラクシーへ移籍していった。
実働はほぼ1シーズンだけだったが、強力な個性を放ち、ファンに親しまれたイブラヒモビッチは、ユナイテッドでのキャリアについて、次のように振り返った。
「俺の“挑戦”は、あの年齢でイングランドに行くことだった。何年間も、誰もが『プレミアはイブラでも無理だ』とか、いろいろと戯言が言われていた場所にね。そういうことは俺を奮起させてくれるから好きだ。アドレナリンを与えてくれるよ。でも、3か月後には、戯言を言っていた奴らは前言撤回していたな。アンチが俺のファンになったから、すぐに新しく憎むべき相手が必要になった」
独特な言い回しで加入当時を回想したイブラヒモビッチは、さらにファンへの想いも語った。とりわけデビュー戦での声援は忘れられないようだ。
「ああ、ユナイテッドのファンね……。彼らは最高だったよ。これは俺がユナイテッドでプレーしていたから言っているわけではないよ。俺は誰かのケツを舐めることはしないが、あのファンは本当に素晴らしかったと思う。
はじめてプレミアリーグを戦った日のことを覚えているよ。相手はボーンマスだった。そこで俺がゴールを決めたら、彼らは45分間も俺のチャントを歌ってくれたんだ。最初の20分くらいは『おい、俺はこんなもんじゃないぞ。ベストになるまで待ってくれよ。ちゃんと見てくれ』っていう感じだったんだが、次第に『こいつらは凄い』と思ったよ。
彼らは俺がやったことを本当に感謝していた。何かをやって、ファンからああいった反応を得る。それは選手にとって最高の信頼だ。そういう支持を得たら、もっと恩返しがしたくなる。それが俺を鼓舞した。シーズンを通してね。もちろんトロフィーを取ったときだけじゃなくね」
「イブラ節」を炸裂させ、短期間であったマンチェスターでの生活を振り返ったイブラヒモビッチ。いずれも強烈な言い回しではあるが、興味深く自身の想いを語れるその存在はやはり希有だ。そんな異端児はコラムの最後をこう締めくくっている。
「俺がユナイテッドにきて、『イングランドを征服する」と言った時、多くの人々が笑っていた。だが、それは冗談では終わらなかった」
独特な言い回しで加入当時を回想したイブラヒモビッチは、さらにファンへの想いも語った。とりわけデビュー戦での声援は忘れられないようだ。
「ああ、ユナイテッドのファンね……。彼らは最高だったよ。これは俺がユナイテッドでプレーしていたから言っているわけではないよ。俺は誰かのケツを舐めることはしないが、あのファンは本当に素晴らしかったと思う。
はじめてプレミアリーグを戦った日のことを覚えているよ。相手はボーンマスだった。そこで俺がゴールを決めたら、彼らは45分間も俺のチャントを歌ってくれたんだ。最初の20分くらいは『おい、俺はこんなもんじゃないぞ。ベストになるまで待ってくれよ。ちゃんと見てくれ』っていう感じだったんだが、次第に『こいつらは凄い』と思ったよ。
彼らは俺がやったことを本当に感謝していた。何かをやって、ファンからああいった反応を得る。それは選手にとって最高の信頼だ。そういう支持を得たら、もっと恩返しがしたくなる。それが俺を鼓舞した。シーズンを通してね。もちろんトロフィーを取ったときだけじゃなくね」
「イブラ節」を炸裂させ、短期間であったマンチェスターでの生活を振り返ったイブラヒモビッチ。いずれも強烈な言い回しではあるが、興味深く自身の想いを語れるその存在はやはり希有だ。そんな異端児はコラムの最後をこう締めくくっている。
「俺がユナイテッドにきて、『イングランドを征服する」と言った時、多くの人々が笑っていた。だが、それは冗談では終わらなかった」