今大会の上位2校に与えられるサニックス杯への出場を目標とした理由は?
九州・沖縄の新人大会で上位2校に入った16チームが鎬を削る九州高校(U-17)サッカー大会。今年は熊本県内で16日から4日間に渡って開催され、鹿児島城西が8年ぶりの頂点を掴んだ。
強豪の復権を感じさせるには、十分すぎる戦いぶりだった。DF生駒仁(ギラヴァンツ北九州)ら主力がこぞって抜けた昨年度の鹿児島城西は、コーチから昇格したOBの新田祐輔新監督のもとで下級生主体のチーム作りを実施。GKヒル袈依廉(1年)を筆頭に将来を有望視されるタレントが揃った一方で、経験不足を露呈してプリンスリーグ九州は1勝もできずに最下位となった。インターハイ予選と選手権予選でも結果が残せず、県下のライバル・神村学園に2年連続で全国大会出場を譲った。
迎えた今年は1年でのプリンスリーグ復帰と県のタイトル独占をターゲットにスタート。苦しみながらも、1月に県の新人大会を制覇した。鹿児島王者として迎えた今大会の目標は、昨年度のインターハイ王者・山梨学院高や選手権王者・青森山田高などが集うサニックス杯への出場。全国屈指の強豪に挑戦するには、九州大会で上位2チームに入らなければいけない。
主将を務めるMF北條真汰(2年)は、大会に挑む前の心境をこう振り返る。
「去年、失ったものが大きすぎる。今年はプリンスリーグで戦えず、県外のチームと戦える機会が少ないのでどうしてもサニックス杯に出たかった。それに、負けが込んだことで世間の人たちは『城西は弱い』と思っているかもしれないけど、決してそうじゃない。自分は城西が強いと思って入学したし、みんな今のままではいけないと思っているので、強さを見せたかった」
意気込み十分で挑んだものの、グループリーグの出来は決して良くなかった。毎試合エンジンのかかりが遅かったことが響き、1勝1分1敗。2位での決勝トーナメント進出となった要因について、新田監督は「グループリーグは、『決勝トーナメントに行きたい』という気持ちが強くて硬かった」と話す。
内容面でも相手に合わせたサッカーを志したが、忠実に指示を守ろうとする選手が多かったため、思い切ったプレーができずにいた。しかし、決勝トーナメントに入ってからは相手の分析をせず、持てる力を最大限に出し切る点を意識。リミッターが外れた選手たちは、前線からアグレッシブな守備を繰り返してチームに活力と躍動感を与えていった。
強豪の復権を感じさせるには、十分すぎる戦いぶりだった。DF生駒仁(ギラヴァンツ北九州)ら主力がこぞって抜けた昨年度の鹿児島城西は、コーチから昇格したOBの新田祐輔新監督のもとで下級生主体のチーム作りを実施。GKヒル袈依廉(1年)を筆頭に将来を有望視されるタレントが揃った一方で、経験不足を露呈してプリンスリーグ九州は1勝もできずに最下位となった。インターハイ予選と選手権予選でも結果が残せず、県下のライバル・神村学園に2年連続で全国大会出場を譲った。
迎えた今年は1年でのプリンスリーグ復帰と県のタイトル独占をターゲットにスタート。苦しみながらも、1月に県の新人大会を制覇した。鹿児島王者として迎えた今大会の目標は、昨年度のインターハイ王者・山梨学院高や選手権王者・青森山田高などが集うサニックス杯への出場。全国屈指の強豪に挑戦するには、九州大会で上位2チームに入らなければいけない。
主将を務めるMF北條真汰(2年)は、大会に挑む前の心境をこう振り返る。
「去年、失ったものが大きすぎる。今年はプリンスリーグで戦えず、県外のチームと戦える機会が少ないのでどうしてもサニックス杯に出たかった。それに、負けが込んだことで世間の人たちは『城西は弱い』と思っているかもしれないけど、決してそうじゃない。自分は城西が強いと思って入学したし、みんな今のままではいけないと思っているので、強さを見せたかった」
意気込み十分で挑んだものの、グループリーグの出来は決して良くなかった。毎試合エンジンのかかりが遅かったことが響き、1勝1分1敗。2位での決勝トーナメント進出となった要因について、新田監督は「グループリーグは、『決勝トーナメントに行きたい』という気持ちが強くて硬かった」と話す。
内容面でも相手に合わせたサッカーを志したが、忠実に指示を守ろうとする選手が多かったため、思い切ったプレーができずにいた。しかし、決勝トーナメントに入ってからは相手の分析をせず、持てる力を最大限に出し切る点を意識。リミッターが外れた選手たちは、前線からアグレッシブな守備を繰り返してチームに活力と躍動感を与えていった。