興味深かった「本田/メネーズ/エル・シャーラウィ」の前線――TIMカップ・レビュー

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年08月25日

カウンター狙いの試合展開のなかで見えたミランと本田の可能性。

パリ・サンジェルマンから加入したメネーズは、前線のあらゆる位置で能力を見せているが、これを本田にとっての危機と考えるのは短絡的すぎるだろう。 (C) Getty Images

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 以前はミラン、インテル、ユベントスの3チームで争われていた、イタリアでのシーズン開幕前における恒例の大会、TIMカップ(トロフェオTIM)。昨年からはインテルに代わってサッスオーロが出場するようになったが、同じ顔触れで今年も行なわれ、ミランが2008年以来の優勝を果たした。
 
 試合はユベントス対ミラン、ユベントス対サッスオーロ、ミラン対サッスオーロの順で45分ずつ行なわれ、順に0-1、1-0、2-1という結果となった。本田圭佑は当初の予想とは違って2試合とも先発出場を果たし、ユベントス戦で決勝ゴール、サッスオーロ戦で2点目のステファン・エル・シャーラウィのゴールをアシストして、大会最優秀選手に選出された(1点目はジェレミー・メネーズのPK)。
 
 ユベントス戦、前線は右から本田、CFにジャンパオロ・パッツィーニ、そしてメネーズという並びで、メネーズは積極的にドリブルで縦の突破を仕掛ける。一方の本田は基本的にセンター寄りに位置取るも、過去数戦よりもサイドに張り出す場面が多く、ここでボールを受けて前を向いてプレーできる場面が何度もあった。
 
 フィリッポ・インザーギ監督の攻撃の理想は、速くパスをつないで崩していくスタイルだが、地力で上回るユベントス相手に効果的なパスワークは披露できず、守勢のなかでカウンターに攻撃の活路を求めるしかなかった。しかしミランは、そのプレーから何度かチャンスを生み出す。30分の本田の決勝ゴールは、カウンターで左サイドを抜け出したデ・シリオが持ち込み、グラウンダ―で折り返したところを決めたものだ。
 
 他の強豪クラブと比べ、攻守両面で組織の構築が遅れている感があるミランとしては、無理をして中盤から攻撃を作るよりも、人数をかけてしっかり守り、カウンターでゴールを狙う方が効果的であり、またそれが結果を出すための現実的な集団だ。攻撃については、前線の3人とインサイドハーフ、そして位置取りによってはSBが可能な限り少ないパス交換を素早く行なって相手ゴール前に迫るという形だ。
 
 この攻撃に、スピードとドリブル力に優れた選手は不可欠だが、そればかりでなく、本田のようなフィジカルの強さとパスセンスを持つ選手も力を活かすことは十分に可能だ。左サイドからのカウンターであれば、素早くゴール前に詰めて、ユベントス戦のようにCFをうまく利用することで、自らが比較的マークの緩い状態でシュートを放ったり、また多重攻撃を演出することもできる。自身が起点となる場合は、動き出した味方に対して、そのパスセンスと正確なキックが活きるだろう。
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