決勝は「マンチェスター・U対リバプール」の英国同士の対決に。
今夏で2回目を迎えた、ヨーロッパの8クラブで争われる「ギネス・インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)」。8月2日には、グループリーグ最終戦が行なわれた。
4チームずつ2グループに分かれ、90分間で勝てば勝点3、引き分けの場合はPK戦決着(勝てば勝点2、負ければ勝点1)という方式で行なわれた各試合。もちろん、プレシーズンということで全チームがフルメンバーではなかったが、ピッチ上では熱い試合が展開された。
この大会に参加した日本人選手、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、長友佑都(インテル)、本田圭佑(ミラン)は、それぞれ3試合全てに出場。長友(ローマ戦)、本田(マンチェスター・シティ戦)は1試合でスタメン出場を果たし、香川は全て後半以降の登場となった。
新シーズンもSBのレギュラーが確実視され、今大会でのローマ戦のように、試合によってはキャプテンマークを腕に巻くほどに地位を確立している長友とは対照的に、香川と本田は1日1日、1試合1試合がサバイバルという厳しい環境に身を置いており、今大会は格好のアピールの場と見られていた。
香川は、ローマ戦ではボランチとして途中出場を果たしてルイス・ファン・ハールから高評価を得たが、本来の攻撃的ポジションでピッチに立ったマンチェスター・C戦、レアル・マドリー戦でのほうが、やはり良さがより多く発揮された。特に最終節のR・マドリー戦では、ハビエル・エルナンデスへの絶妙なラストパスだけでなく、随所で効果的なプレーを見せている。
ファン・ハール監督の「チームに10番が多すぎる」という発言などから、他クラブへの移籍の可能性もまだ残している香川だが、与えられた短い時間のなかで見せたこの大会でのプレーは、今後の生き残りを賭けた挑戦にも期待を持たせるものだった。
一方の本田には、厳しい現実が突きつけられた。フィリッポ・インザーギ監督が採用する4-3-3システムの右ウイングとして出場したものの、ボールに触る回数が少なく、3試合を通してほとんど印象に残るプレーを披露できないまま、大会を終えることとなった。
もっとも、3試合で1得点10失点と、ミランは攻守で組織が機能していなかっただけに、本田ひとりだけを取り上げて批評するのは難しい(あるいは無意味?)。しかし、すでにチーム内に何人ものライバルがおり、さらに「左利きの右ウイング」の獲得をクラブが狙っている状況で、右ウイングか中盤(ボランチの役割を含め)のいずれかのポジションになろうとも、本田としてはこの大会でインパクトを残しておきたかったところだ。
最後に、長友については、ローマ戦でスタメンを外れたアンドレア・ラノッキアの代わりにキャプテンとしてコイントスに立ち会い、右SBとして攻守で動きと判断の良さを見せた他、1点リードで迎えた69分には強烈なダメ押し弾を突き刺すなど、好印象を見る者に与え続けた。コンディションも良さそうで、シーズン開幕への準備は整いつつあるようだ。
大会はグループリーグが終了し、それぞれのグループで首位となったマンチェスター・ユナイテッドとリバプールが5日に決勝(会場フロリダ)を戦うこととなった。勝負もさることながら、香川がここでどのような役割を果たすのかにも要注目だ。
【写真でふりかえる】香川、長友、本田 in 2014夏プレシーズン
ICCグループリーグ結果
◎グループA
◆試合結果
マンチェスター・U 3-2 ローマ
インテル 1(3PK2)1 R・マドリー
マンチェスター・U 0(5PK3)0 インテル
ローマ 1-0 R・マドリー
インテル 2-0 ローマ
マンチェスター・U 3-1 R・マドリー
◆順位表
1位 マンチェスター・ユナイテッド 勝点8
2位 インテル 勝点6
3位 ローマ 勝点3
4位 レアル・マドリー 勝点1
◎グループB
◆試合結果
オリンピアコス 3-0 ミラン
マンチェスター・C 5-1 ミラン
リバプール 1-0 オリンピアコス
リバプール 2(3PK1)2 マンチェスター・C
オリンピアコス 2(3PK2)2 マンチェスター・C
リバプール 2-0 ミラン
◆順位
1位 リバプール 勝点8
2位 マンチェスター・シティ 勝点5
3位 オリンピアコス 勝点5
4位 ミラン 勝点0
※決勝は日本時間8月5日(火)午前9時キックオフ
4チームずつ2グループに分かれ、90分間で勝てば勝点3、引き分けの場合はPK戦決着(勝てば勝点2、負ければ勝点1)という方式で行なわれた各試合。もちろん、プレシーズンということで全チームがフルメンバーではなかったが、ピッチ上では熱い試合が展開された。
この大会に参加した日本人選手、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、長友佑都(インテル)、本田圭佑(ミラン)は、それぞれ3試合全てに出場。長友(ローマ戦)、本田(マンチェスター・シティ戦)は1試合でスタメン出場を果たし、香川は全て後半以降の登場となった。
新シーズンもSBのレギュラーが確実視され、今大会でのローマ戦のように、試合によってはキャプテンマークを腕に巻くほどに地位を確立している長友とは対照的に、香川と本田は1日1日、1試合1試合がサバイバルという厳しい環境に身を置いており、今大会は格好のアピールの場と見られていた。
香川は、ローマ戦ではボランチとして途中出場を果たしてルイス・ファン・ハールから高評価を得たが、本来の攻撃的ポジションでピッチに立ったマンチェスター・C戦、レアル・マドリー戦でのほうが、やはり良さがより多く発揮された。特に最終節のR・マドリー戦では、ハビエル・エルナンデスへの絶妙なラストパスだけでなく、随所で効果的なプレーを見せている。
ファン・ハール監督の「チームに10番が多すぎる」という発言などから、他クラブへの移籍の可能性もまだ残している香川だが、与えられた短い時間のなかで見せたこの大会でのプレーは、今後の生き残りを賭けた挑戦にも期待を持たせるものだった。
一方の本田には、厳しい現実が突きつけられた。フィリッポ・インザーギ監督が採用する4-3-3システムの右ウイングとして出場したものの、ボールに触る回数が少なく、3試合を通してほとんど印象に残るプレーを披露できないまま、大会を終えることとなった。
もっとも、3試合で1得点10失点と、ミランは攻守で組織が機能していなかっただけに、本田ひとりだけを取り上げて批評するのは難しい(あるいは無意味?)。しかし、すでにチーム内に何人ものライバルがおり、さらに「左利きの右ウイング」の獲得をクラブが狙っている状況で、右ウイングか中盤(ボランチの役割を含め)のいずれかのポジションになろうとも、本田としてはこの大会でインパクトを残しておきたかったところだ。
最後に、長友については、ローマ戦でスタメンを外れたアンドレア・ラノッキアの代わりにキャプテンとしてコイントスに立ち会い、右SBとして攻守で動きと判断の良さを見せた他、1点リードで迎えた69分には強烈なダメ押し弾を突き刺すなど、好印象を見る者に与え続けた。コンディションも良さそうで、シーズン開幕への準備は整いつつあるようだ。
大会はグループリーグが終了し、それぞれのグループで首位となったマンチェスター・ユナイテッドとリバプールが5日に決勝(会場フロリダ)を戦うこととなった。勝負もさることながら、香川がここでどのような役割を果たすのかにも要注目だ。
【写真でふりかえる】香川、長友、本田 in 2014夏プレシーズン
ICCグループリーグ結果
◎グループA
◆試合結果
マンチェスター・U 3-2 ローマ
インテル 1(3PK2)1 R・マドリー
マンチェスター・U 0(5PK3)0 インテル
ローマ 1-0 R・マドリー
インテル 2-0 ローマ
マンチェスター・U 3-1 R・マドリー
◆順位表
1位 マンチェスター・ユナイテッド 勝点8
2位 インテル 勝点6
3位 ローマ 勝点3
4位 レアル・マドリー 勝点1
◎グループB
◆試合結果
オリンピアコス 3-0 ミラン
マンチェスター・C 5-1 ミラン
リバプール 1-0 オリンピアコス
リバプール 2(3PK1)2 マンチェスター・C
オリンピアコス 2(3PK2)2 マンチェスター・C
リバプール 2-0 ミラン
◆順位
1位 リバプール 勝点8
2位 マンチェスター・シティ 勝点5
3位 オリンピアコス 勝点5
4位 ミラン 勝点0
※決勝は日本時間8月5日(火)午前9時キックオフ