ロシア後に繰り広げられた鹿島と昌子源のせめぎ合い…欧州移籍へクラブW杯が見本市に

カテゴリ:Jリーグ

一色伸裕

2018年12月01日

「海外に行かせて下さい」と直談判した昌子にクラブは首を縦に振らなかった

鹿島残留の最大の理由としたACLを制覇。欧州移籍へクラブの態度も軟化した。(C) Getty Images

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 鹿島のDF昌子源が、いよいよ海外に挑戦する。欧州移籍をクラブが容認する姿勢を見せており、今夏叶わなかった夢がまたひとつ、実現に向かって動き出した。

 今年6月、7月に開催されたロシア・ワールドカップでは、全4試合中3試合に出場。日本の16強入りに貢献した活躍は高く評価された。2016年12月のクラブワールドカップ後に約130万ユーロ(約1億7000万円)をつけた市場価値は、ワールドカップでグループステージを突破した際には約170万ユーロ(約2億2000万円)まで上がり、決勝トーナメント初戦のベルギー戦での善戦を受けて、その価値はさら上昇した。

 複数の欧州クラブが昌子に興味を示すなかで、フランス1部の2つのクラブが本腰を入れて獲得に乗り出した。トゥールーズとストラスブールは公式にオファーを出し、著しい成長を見せる日本代表センターバックにラブコールを送った。特にトゥールーズは熱心に声を掛け、Jリーグ所属選手では史上最高額の5億円を上回る移籍金額を提示してきた。

 ワールドカップ直後、一時的に“燃え尽き症候群”とも言えるある種の虚無感に陥り、「サッカーから離れようかな」と周囲に漏らしていた昌子。だが、欧州からの誘いを受け、「もう一度あのレベル、世界のレベルで戦いたい」と闘志を再燃させた。
 
 クラブに「海外に行かせて下さい」と直談判。しかし、鹿島側は首を縦に振ることはなかった。中田浩二、小笠原満男、内田篤人、そして大迫勇也と、これまで多くの主力選手の移籍を容認し、快く送り出してきた鹿島だが、今回ばかりは頑なに訴えを拒み続けた。

 鹿島が昌子の申し出を拒み続けたのには、訳があった。7月17日、植田直通のベルギー1部のセルクル・ブルージュへの完全移籍が決定。最終ラインの双璧の一角が抜けたことで、昌子により一層頼らざるを得ない状況となっていた。また、同時期に水面下で金崎夢生の鳥栖への移籍交渉が進められており、エースの移籍がチームに与える影響を、クラブ側は危惧。精神的支柱として成長した昌子の慰留に努めるしかなかった。
 

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