「トゥールーズの関心は現実的なもの」と仏全国紙が言及

鹿島でアジア制覇を成し遂げたいま、昌子は欧州挑戦を決意するのだろうか? (C) Getty Images

『レキップ』の紙面を飾った昌子の移籍報道。関係者のコメントからしっかりと分析された内容になっている。 (C) Marie YUUKI
現地11月14日、フランスの権威ある全国紙『レキップ』は、リーグ・アンのトゥールーズが、来る冬のメルカートで、日本代表DF昌子源の獲得を狙っていると報道した。
そのタイトルはズバリ、「ショウジに熱くなるトゥールーズ」だ。
「2019年1月には、リーグ・アンにおける日本人兵の数が増えるかもしれない」と書き出した同記事は、「ヒロキ・サカイとエイジ・カワシマも、同胞のゲン・ショウジがトゥールーズに上陸するのを目にするチャンスがある」とし、「このセンターバックに対するトゥールーズの関心は、現実的なものだ」と記している。
昌子の紹介役として登場したのは、ヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督のアシスタントコーチだったジャッキー・ボヌベー氏である。
同氏はまず、昌子のプレースタイルについて、「興味深い選手だ。右利きで、真面目で、熱心な、良いディフェンダー。ヘディングも良いし、かなり総合型だ。飛び抜けた強みをもっているとは言えないが、彼には弱点がない。ボールに果敢にアタックし、アグレッシブで、正確に、クリーンに、シンプルにプレーする」とポジティブに評した。
そのタイトルはズバリ、「ショウジに熱くなるトゥールーズ」だ。
「2019年1月には、リーグ・アンにおける日本人兵の数が増えるかもしれない」と書き出した同記事は、「ヒロキ・サカイとエイジ・カワシマも、同胞のゲン・ショウジがトゥールーズに上陸するのを目にするチャンスがある」とし、「このセンターバックに対するトゥールーズの関心は、現実的なものだ」と記している。
昌子の紹介役として登場したのは、ヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督のアシスタントコーチだったジャッキー・ボヌベー氏である。
同氏はまず、昌子のプレースタイルについて、「興味深い選手だ。右利きで、真面目で、熱心な、良いディフェンダー。ヘディングも良いし、かなり総合型だ。飛び抜けた強みをもっているとは言えないが、彼には弱点がない。ボールに果敢にアタックし、アグレッシブで、正確に、クリーンに、シンプルにプレーする」とポジティブに評した。
次いでボヌベー氏は、こうも強調している。
「ヴァイッドが率いた時代の私たちのチームで、常に先発メンバーというわけではなかったが、新しい代表監督が徐々に主力に定着させ、ロシア・ワールドカップでもヨシダと組んだ。
電話でマルセイユの人たちと話すたび、彼らはサカイの態度に魅了されて喜んでいる。だから私は、『どうしてフランスのクラブはもっと日本人を獲らないんだろう』とつぶやいていたものなんだ。ゲンは、日本代表の新世代に属する最高に良いヤツだ」
ボヌベー氏のコメントを紹介する記事の隣には、ワールドカップのベルギー戦で奮闘する昌子の写真まで掲載し、「そもそも数か月前には、ストラスブールも彼の獲得に傾いていた。だが、今後はトゥールーズが、アジア・チャンピオンズリーグを制したばかりの彼に狙いをつけている」と締めくくっている。
現在、トゥールーズのディフェンス陣は、元カメルーン代表CBステファンヌ・エムビアの負傷中で、フランスU-20代表のジャン=クレア・トディボも不調気味と、弱体化が指摘されており、冬のメルカートで思い切った補強に出る可能性は十分ありうる。また、フランス国内で酒井宏樹の評判が高いことも、日本人にとっては追い風になるかもしれない。
来年1月のメルカートの開幕までは、もうしばらく時間があるが、フランスでは早くも日本人の新DFに密かな関心を寄せている様子だ。
文●結城麻里 text by Marie YUUKI