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オランダ、後半ATに追いついて世界王者から首位奪取! ドイツは主導権を握るも未勝利で終戦…【NL】

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年11月20日

ドイツは2点を先取し思い通りに試合を進めたが…

キャプテンの大仕事でオランダが逆転の首位へ。来年6月に行なわれるファイナルズには、オランダ、スイス、ポルトガル、イングランドが進むこととなった。 (C) Getty Images

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 11月19日(現地時間)、UEFAネーションズ・リーグ(NL)が行なわれ、リーグAのグループ1ではドイツとオランダの一戦は2-2の引き分けに終わった。
 
 すでに最下位、すなわちリーグB降格が決定しているドイツが、3日前にフランスを2-0で下したオランダを本拠地ゲルセンキルヘンに迎えた一戦。オランダは引き分け以上で首位を奪取し、決勝トーナメント「ファイナルズ」へ進出できる。ドイツには前回対戦で3-0の大勝を飾っており、アウェーマッチとはいえ有利が予想された。
 
 しかし、4日前に国際親善試合でロシアを3-0と破ったドイツは、オランダ相手に先にペースに掴もうと、試合開始直後から敵陣に攻め入り、開始30秒あまりでシュルツ、ヴェルナー、ケーラーと繋いでファーストシュートを放つ。
 
 そして9分、ドイツは中盤で、クロースのパスをニャブリがフリックして前線のヴェルナーへ。これを胸トラップした点取り屋は、ペナルティーエリアの外から迷わず右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺して先制ゴールを挙げた。
 
 その直後にもヴェルナーが左からのクロスにニアで合わせるなど決定機を作ったドイツは、守備も機能し、オランダに高い位置から圧力をかけてなかなか攻め込みを許さず、ゴール前では個々が強さを発揮して、突破を許さない。
 
 なかなか前線にボールを運べず、これまでのような勢いのあるプレーが見せられないオランダは、14分にドイツのパスミスからプロメスがエリアに侵入しようとしてフンメルスに倒され、ゴール正面の好位置でFKを得るが、デパイのシュートは壁にはね返される。
 
 主導権を握ったドイツは19分、クロースのスルーパスに反応したザネが、巧みなトラップでDFをかわし、左に流れながらシュート。ゴール右隅に流し込んで、再びGKシレッセンの牙城を崩した。
 
 2点のリードを奪ったホームチームは、その後もザネがドリブルでチャンスを作る他、エリア内で連動した動きから守備網の突破を試みたり、ザネやニャブリがフィニッシュまで持ち込んだりと、幾度もオランダ守備陣を脅かす。
 
 対するオランダは、テンポ良くパスを繋いで相手ゴールに迫ることは非常に少なく、好機になりかけても、ドイツの守備に潰される。最もゴールに近づいたのは、34分、ブリントの左からのクロスに対し、ドイツのCBジューレがきわどいクリア(クロスバーのわずか上)を見せた場面だろうか。
 
 劣勢の上、前線の一角、バベルが右足を痛めてアディショナルタイムにディルロサンとの交代を余儀なくされるなど、オランダにとっては何も良いことのない前半となった。
 
 後半、最初に仕掛けたのは、やはりドイツ。1分も経たないうちにカウンターから、ヴェルナーが惜しいシュートをシレッセンに浴びせる。対するオランダは反撃に転じ、56分にプロメスが左サイドからドリブルで切れ込んでシュートを放つが、GKノイアーにキャッチされた。
 
 そこからしばらく試合は膠着。オランダはロングパスを前線に放り込み、デパイらの突破を促すが、ジューレ、フンメルスらドイツの最終ラインはしっかりケアしてボールを奪い取る。
 
 徐々にオランダの攻勢が強まっていくなか、ドイツは62分にカウンターからヴェルナーが抜け出し、決定的なシュートを放つが、ボールはゴール右外に逸れていく。その直後、彼はベンチに退き、ロイスが登場。2分後には、ニャブリに代わって代表100試合目を迎えたミュラーがピッチに立った。
 
 ドイツはカウンターからたびたび左サイドを崩してチャンスを生み出し、72分にはミュラーのスルーパスでエリア右に侵入したロイスが決定的なクロスをザネに通すが、ここではオランダ守備陣が踏ん張り、シュートを許さない。
 
 オランダは78分、デパイがその力を発揮。ハーフウェーライン付近からドリブルで突き進んでジューレをかわし、さらにエリア内でフンメルスを置き去りにする。しかし、ニアを破ろうとした左足での強烈なシュートは、ノイアーにブロックされた。
 
 しかし85分、オランダは分厚い攻撃を仕掛けてゴール前でボールを繋ぎ、最後はエリア中央手前でデローンからラストパスを受けたプロメスがゴール右隅に突き刺し、ようやく1点を返す。ドイツは、マイボールにしたところでゴレツカがテテにボールを奪われたのが痛かった。
 
 これで、オランダはあと1点を奪えば首位に立てるオランダは、アディショナルタイム(AT)に入った91分、ドイツの攻撃をしのいでからの攻撃でフィルヘナが右サイドからクロス。これを攻め上がっていたファン・ダイクが合わせてゴールネットを揺らし、土壇場で試合を振り出しに戻した。
 
 試合はこのまま4分間のATを経て終了。オランダは世界王者から逆転で決勝ラウンド進出の権利を奪い取った。一方、ドイツは主導権を握り続けていたが、時折、不用意にボールを失う悪い癖が命取りとなり、NLでは1勝も挙げられなかった。
 
 結果、グループ1は首位オランダ、2位フランス、最下位ドイツという結果に終わっている。
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