仲間の支え無しでは立ち上がれないほどに泣き崩れる。
消化試合に勝利したチームのエースが、その場に突っ伏して大粒の涙を流すという異様な光景が物議を醸している。
現地時間11月17日に行なわれたアフリカ・ネーションズカップ2019予選で、セネガル代表は赤道ギニア代表と対戦し、相手のオウンゴールによる1点を守り抜いて接戦を制した。
すでに予選突破を決めていたセネガルにとって、この一戦は消化試合に過ぎなかった。だが試合終了直後、チームのエースであるサディオ・マネは、一人その場に座り込んで大号泣。チームメイトの支えがなければ、立ち上がれないほどに泣き崩れたのだ。
英紙『Daily Mail』によれば、本来、勝利を喜ぶべきチームのエースの異様な姿には、「大きな怪我をしたのではないか?」という疑惑がメディアなどで沸いたようだが、どうやら真相は、試合中にサポーターから誹謗中傷を浴びせられたことにあったようだ。
現地時間11月17日に行なわれたアフリカ・ネーションズカップ2019予選で、セネガル代表は赤道ギニア代表と対戦し、相手のオウンゴールによる1点を守り抜いて接戦を制した。
すでに予選突破を決めていたセネガルにとって、この一戦は消化試合に過ぎなかった。だが試合終了直後、チームのエースであるサディオ・マネは、一人その場に座り込んで大号泣。チームメイトの支えがなければ、立ち上がれないほどに泣き崩れたのだ。
英紙『Daily Mail』によれば、本来、勝利を喜ぶべきチームのエースの異様な姿には、「大きな怪我をしたのではないか?」という疑惑がメディアなどで沸いたようだが、どうやら真相は、試合中にサポーターから誹謗中傷を浴びせられたことにあったようだ。
セネガル紙『Metro Dakar』によれば、本拠地で行なわれたこの試合中、マネは再三にわたる決定機を逸していたため、地元サポーターから大ブーイングを浴びせられており、そのあまりのプレッシャーに26歳の韋駄天も感情を抑えることができなくなったという。
同紙によれば、セネガル・サポーターが自国のエースをバッシングするに至った背景には、明確なワケがあるという。
所属するリバプールの飛躍を支え、セネガルにとって押しも押されもしない得点源となっているマネだが、代表戦ではロシア・ワールドカップの日本代表戦(グループリーグ第2節)を最後に、得点を挙げることができていない。さらにリバプールのチームメイトでもあるエジプト代表FWのモハメド・サラーの後塵を拝している点も、母国サポーターの不満を買っているという。
理由はあるにせよ、これまでの代表の功労者であるエースへの敬意を欠くサポーターの、度の過ぎたバッシングにマネの家族は不満を募らせている。『Metro Dakar』は、マネの兄がインスタグラムに掲載したコメントを紹介している。
「あなた(マネ)が、マッキー・サル大統領よりもセネガルのことを愛していることを私は知っている。でも、ほとんどの人々がそれを分かっていないのは残念だ。あなたのような自国のスターをこれほど嫌う国を目にするのは稀だ。
エジプトの人々は、モハメド・サラーが代表チームで良いプレーをしても、良くないプレーをしても、彼を応援する。我々セネガル人は厳しく教育されており、ズルをすることを知らない。我々は戦い続け、自己犠牲をし続け、セネガルのためにベストを尽くし、国のために愛と敬意を払い続ける。
そして、いつの日か、人々は気付く。それが遅すぎるにしてもね! あなたが泣いていた理由は、あなたがもっとサポートを欲しがっていたからだということを私は分かっている」
生真面な性格の持ち主で、信仰する宗教に対しても敬虔な姿勢を見せることで知られるマネ。それだけに自身に降りかかった母国民からの期待に、必要以上に強い責任感を背負ってしまっているのかもしれない。