「ずば抜けて上手いやつはいない」(長谷川翔)チームが頂点へ
実に15年ぶりとなる東京制覇だ。選手権の都予選では2001年度から03年度まで3連覇を達成している国士舘だが、以降は東京都予選でベスト4にこそ3度名を連ねているものの、その壁を突破することができなかった。
現在クロアチアリーグに挑戦中のFW瀧口太陽を擁した昨年も、準決勝で無念の敗退。今年は「ずば抜けて上手いやつはいない」(MF長谷川翔主将/3年)というだけに、当初は厳しい戦いが予想された。実際、実力校と顔を合わせたとはいえ、今年の関東大会都予選は2回戦で駿台学園、インターハイ都予選は1次予選の初戦で実践学園に敗北。その結果、彼らは選手権を8月の1次予選から戦った。
苦戦を強いられていたチームは東京制覇、選手権出場という目標は持っていたが、大成との決勝で殊勲弾を決めたMF濱部響乃介(3年)は「地区予選からやっているので、最初は(現実的に決勝を戦うこと)思っていなかった」という。それは普通の感覚だろう。1次予選初戦が行なわれたのは8月16日で、決勝戦は11月17日。頂点に立つには8試合を勝ち抜く必要があったからだ。
それでも、「一戦一戦という感じで戦ってきた」(長谷川)、「毎回、一戦一戦勝とうと思っていた」(濱部)というチームは、1次予選3試合を19得点・無失点で突破。そして2次予選ではPK戦や延長戦の接戦、また脳震盪による守護神・小松直登(3年)の欠場といったアクシデントも乗り越えて15年ぶりとなる決勝の舞台へとたどり着いた。
大成との東京A決勝では拮抗した展開の前半にCKで先制。1-0の後半22分にPKを献上したが、ここで小松が止めてチームを救う。全校応援の後押しも力に戦ったイレブンは、阻まれ続けてきた壁を打破して目標だった選手権出場を達成。上野晃慈監督も選手たちを賞賛し、「メンタル的なところで成長してくれました」と目を細めた。
そんな彼らに対し、指揮官は「ラテン的で、明るい子たち」と評するが、今年のチームは勢いに乗れば力を発揮する一方で、リズムを崩して立て直せない試合もあったという。
現在クロアチアリーグに挑戦中のFW瀧口太陽を擁した昨年も、準決勝で無念の敗退。今年は「ずば抜けて上手いやつはいない」(MF長谷川翔主将/3年)というだけに、当初は厳しい戦いが予想された。実際、実力校と顔を合わせたとはいえ、今年の関東大会都予選は2回戦で駿台学園、インターハイ都予選は1次予選の初戦で実践学園に敗北。その結果、彼らは選手権を8月の1次予選から戦った。
苦戦を強いられていたチームは東京制覇、選手権出場という目標は持っていたが、大成との決勝で殊勲弾を決めたMF濱部響乃介(3年)は「地区予選からやっているので、最初は(現実的に決勝を戦うこと)思っていなかった」という。それは普通の感覚だろう。1次予選初戦が行なわれたのは8月16日で、決勝戦は11月17日。頂点に立つには8試合を勝ち抜く必要があったからだ。
それでも、「一戦一戦という感じで戦ってきた」(長谷川)、「毎回、一戦一戦勝とうと思っていた」(濱部)というチームは、1次予選3試合を19得点・無失点で突破。そして2次予選ではPK戦や延長戦の接戦、また脳震盪による守護神・小松直登(3年)の欠場といったアクシデントも乗り越えて15年ぶりとなる決勝の舞台へとたどり着いた。
大成との東京A決勝では拮抗した展開の前半にCKで先制。1-0の後半22分にPKを献上したが、ここで小松が止めてチームを救う。全校応援の後押しも力に戦ったイレブンは、阻まれ続けてきた壁を打破して目標だった選手権出場を達成。上野晃慈監督も選手たちを賞賛し、「メンタル的なところで成長してくれました」と目を細めた。
そんな彼らに対し、指揮官は「ラテン的で、明るい子たち」と評するが、今年のチームは勢いに乗れば力を発揮する一方で、リズムを崩して立て直せない試合もあったという。