せっかくの代表初ゴールが…先制点&PK献上の酒井宏樹が複雑な心境を吐露

カテゴリ:日本代表

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2018年11月17日

代表49試合目にして初得点を挙げるも…

右SBで先発出場した酒井。攻守に奮闘したが、80分のPK献上を悔やんだ。写真:サッカーダイジェスト

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[キリンチャレンジカップ2018]日本 1-1 ベネズエラ/11月16日/大分スポーツ公園総合競技場
 
 11月16日のベネズエラ戦で代表初ゴールを決めた酒井宏樹だが、試合後のその心境は複雑だった。
 
 代表49試合目の出場にして嬉しい初ゴールが生まれたのは39分だった。中島翔哉の正確なFKを右足で綺麗に合わせてネットを揺らしてみせた。2012年5月のアゼルバイジャン戦(キリンチャレンジカップ)でデビューした酒井にとっては、代表でのゴールは約6年半越しだ。
 
「ゴールに関しては、翔哉のボールが本当に素晴らしかったです。練習からあそこに蹴ってくれるように言っていて、ピンポイントで来たので、翔哉を褒めてください」
 
 自分のシュートよりも中島のFKのクロスを称える酒井の表情は、笑いながらもどこか浮かない。
 
「SBとしてはアシストのほうが、僕個人は重要です。DFのひとりなので、アシストと失点をしないこと、そのふたつが一番の仕事。そのうえで得点を狙えれば、と思ってやっていたので、そういう意味で今日は完璧といかなかったです」
 完璧とはいかなかった理由は、もちろん80分のプレーだ。ペナルティエリア内で相手を倒してPKを献上。これを決められ、試合は結局1-1のドロー決着となったのである。
 
 酒井は、痛恨の場面を振り返り、反省の言葉を並べる。
 
「ポジショニングですね。(サロモン・)ロンドン(ベネズエラの23番のFW)がいなくなったので、DFが撥ね返すだろうと。そう考えてポジションをひとつ高く取ってしまった。もう少しリスク管理すべきでしたね。攻め込まれる状態が続いたので、自分が高い位置を取って攻め込むような状況に変えられれば、という駆け引きをして、攻撃のスイッチを入れたかったんです。でも、それが裏目に出ることもあれば、うまくいくこともある。ただ今日に関しては、トミ(冨安健洋)だったりダン(シュミット・ダニエル)が非常に良いプレーをしていたので、無失点に抑えてあげたかった。非常に残念です」
 
 些細なミスから失点に関与してしまった酒井にとって、後味のすっきりしない試合となった。しかし、そこはさすが6年半の間コンスタントに代表招集されてきた百戦錬磨の男だ。
 
「勝点3を取れたはずなのに勝点1になってしまったのは、南米相手のグループリーグを想定すると、非常にもったいなかったです。しかも自分がその失点を与えてしまった。冷静にならなければいけない時間帯で、少し冷静さを欠いた。そこに関してはポジティブな課題にしたい」
 
 課題を一つひとつクリアすることで、現在の代表での地位を築いてきた。そんな酒井は、今回のミスすらも成長につなげてくれそうだ。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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