まず、3日にノエビアスタジアム神戸で実施された2試合は関西勢の明暗が分かれる形に。昨年度の準優勝チームであるG大阪ユースは新潟U-18と対戦。序盤こそ拮抗した展開で試合を進めていたが、前半終了間際の44分に新潟の辻椋大に先制弾を許してしまう。直後の45分にも本田修也にネットを揺らされ、苦しい状況でハーフタイムを折り返した。
迎えた後半は反撃に出るが、決定打が出ず、このまま0-2でタイムアップ。10年ぶりの大会制覇はならず、準々決勝で姿を消す形となった。逆に新潟は初の4強入りだ。
一方の神戸U-18は鮮やかな逆転劇で準決勝行きのチケットを手にした。広島ユースを向こうに回した一戦は0-0で前半終了。2種年代最高峰のプレミアリーグWESTで何度も顔を合わせている好敵手と好勝負を演じるも、後半の中盤に均衡を破られてしまう。
リードを許して嫌なムードが漂うが、ここから神戸が怒涛の反撃を開始する。35分に泉柊椰の得点で追いつくと、続く37分に1年生の森田侑樹が値千金の決勝弾。5年ぶりの大会制覇に向けて、神戸はまた一歩前進した。
4日はNACK5スタジアムを舞台に熱戦が繰り広げられた。横浜ユースと札幌U-18の一戦は前者の攻撃力が爆発。前半こそ榊原彗悟が挙げた1点のみに終わったが、前半を1点リードで折り返すとアタッカー陣が躍動感のある攻撃で次々にゴールを陥れる。
後半5分に榊原がこの日2点目となる追加点を奪うと、11分と17分に栗原秀輔が連続得点。勢いに乗った横浜は、77分にも注目の1年生アタッカー津久井匠海が試合を決定付ける5点目を叩き込む。その後、札幌に2点を返されたが、リードを守り切って6年ぶりにベスト4へと駒を進めた。
プレミアリーグEASTに所属する柏U-18と清水ユースが顔合わせた一戦は、1点を争う接戦に。清水が前半33分に2年生アタッカー・川本梨誉のゴールで先にスコアを動かし、後半もこのアドバンテージを懸命に守り抜く。しかし、粘る柏が最終盤にドラマを起こす。44分に正田徳大がネットを揺らし、土壇場で同点に追い付いて勝負を延長戦に持ち込んだのだ。
試合はPK戦までもつれる熱戦となったが、最後は5人全員が成功した清水が勝負を制し、4年ぶりに4強入りを決めた。
準決勝は11日に開催。組み合わせは新潟U-18と清水ユース、神戸U-18と横浜ユースとなった。終盤戦に突入したJユースカップに今後も注目だ。
【準々決勝の結果】
新潟U-18 2-0 G大阪ユース
広島ユース 1-2 神戸U-18
11/4(日)NACK5スタジアム
横浜ユース 5-2 札幌U-18
柏U-18 1(4PK5)1 清水ユース
【準決勝の組み合わせ】
11月11日(日)ベストアメニティスタジアム
新潟U-18 vs清水ユース(11:00)
神戸U-18 vs 横浜ユース(14:00)
【決勝の日程】
11月18日(日)ミクニワールドスタジアム北九州(13:00)