【ACL決勝①】鹿島２-０ペルセポリス／11月３日／カシマ
 
　セルジーニョが、また決めた。
 
　１-０で迎えた70分、三竿健斗のアシストから左足を巧みに振り抜き、勝利を決定づける追加点を流し込んだ。
 
　これでACLでは５試合連続ゴール。準々決勝の天津権健戦、準決勝の水原三星戦のそれぞれホーム＆アウェーで得点し、そして先述のとおり、ホームで迎えたペルセポリスとの決勝戦第１レグでもゴールネットを揺らした。
 
「点を取れるのは嬉しい。プロサッカー選手である以上、ピッチに立った時は点を取って喜びたいし、それを実現できているのは良いことだと思う」
 
　もっとも、自らのハイパフォーマンスに満足することはない。ゴールは〝目的〞でなく〝過程〞だということと、チーム一丸となって戦っていることを強調する。
 
「誰が点を取るかは重要ではなく、目標はタイトルです。僕が点を取ってもタイトルを手にしなければ、何の意味もない。みんなで点を取っている気持ちだし、次の試合でもまたみんなで点を取って、タイトルを手にしたい」
 
　抜群の決定力を見せる背番号18が見据えるのは、アジアの頂点。そこに到達するために、次の試合でも〝みんなで〞ゴールを奪い、歓喜の瞬間を迎えたい。
 
取材・文●広島由寛（サッカーダイジェスト編集部）

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