地元開催のインターハイ。目標は最終日まで戦い抜き、日本一になることだ。吉永監督も「出る以上、それが義務だと思う」と語ったように、開催地代表の責任感を持って夏の山梨を盛り上げるつもりでいる。09年度選手権優勝校も昨年は部内の不祥事があり、全国出場は11年冬以来。山中（３年）は「最近、山梨学院の強さを全国で見せられなかった。今年は全国で見せたい」と誓う。苦しい時期を支えてくれた人々のためにも今夏、全国舞台で輝く。
 
　目標の日本一を狙うことのできる戦力がある。空中戦の強さと素早いカバーリングが特長の注目DF渡辺（３年）と大野（３年）のCBコンビ、安定感の高いGK古屋による中央の守備は全国トップレベル。中盤では大場（３年）が精力的にボールを拾い、攻撃陣には１８８センチFW原（３年）、『スピードスター』伊藤（３年）、ゴール前で決定的な仕事をする小川（３年）、福森（３年）が並ぶ陣容で、彼らが組織的な崩しから貴重なゴールを奪う。気温が40度近くなることが予想される中、その暑さに慣れていることなど、地元開催のメリットも最大限生かしてタイトルに挑戦する。