鈴木監督就任１年目の昨年は、インターハイ・選手権ともに県ベスト16で敗退するなど、全国の舞台へ顔を出すことができず、悔しい思いをした。しかし、今年は関東大会Bトーナメントで優勝して自信を深めると、今予選準決勝では３年連続インターハイ出場の武南を下し、全国大会への切符を手にした。
 
　今年の攻撃陣を司るのは、中盤の底に構える望月（２年）だ。国体の埼玉県選抜候補にも名を連ねる彼は、精度の高い左足が武器。最前線に位置する空中戦に強いFW池田（３年）や、ドリブルで勝負する左の佐藤直輝（３年）、スピードを活かした突破が武器のMF小濱（３年）という異なる持ち味を持ったアタッカー陣を、長短織り交ぜたパスで巧みに操る。山﨑（３年）と佐藤直人（３年）の両SBの攻撃参加も見逃せない。前線に厚みを持たせ、攻撃の選択肢を増やすという点で、非常に有効な武器となる。
 
　３年前のインターハイでは、２回戦から登場して、初戦で敗退。勝利を挙げることはできなかった。まずは前回成し得なかった勝利を掴むために、自慢の攻撃を磨いている。