進学校であるがゆえに、夏のインターハイを最後に高校サッカーに別れを告げる選手も多い。そのため予選では並々ならぬモチベーションと気迫を見せて戦い抜く。そんなチームは３年前の地元開催のインターハイに初出場し、昨年、今年と２年連続で全国行きの切符を手に入れた。
 
　堅守速攻のスタイルに粘りを加えたサッカーが魅力のチーム。これを支えるのは、GK佐々木瞭（３年）とCB高橋昌（３年）の守備のキーマンだ。空中戦に滅法強く、ラインコントロールにも長けた高橋と、安定感抜群の守護神・佐々木のコンビで城壁を構築すると、運動量豊富なレフティーの飯澤（３年）とクレバーな間杉（２年）のダブルボランチが起点となって、切れ味鋭いカウンターを発動。そして、1トップに君臨する加賀谷（３年）とトップ下の出口（３年）が、高い得点力を発揮して攻撃を完結させる。なかでも出口と飯澤は昨年のインターハイを経験しており、彼らの経験値が心身両面でチームにプラスに働いている。
 
　３度目の挑戦となる夏の全国。まずは過去２大会で果たせなかった初戦突破を狙い戦いへ臨む。