開幕8戦で16失点はリーグワースト2位
「ここでまずサカイが抜かれましたね。そして……」
9月30日、いまをときめく解説者のアビブ・ベイユがこう語った。スローモーションでテレビ画面に映し出されたのは、リールの“風雲児”ニコラ・ペペが猛スピードでゴールを目ざすシーン。リーグアン第8節、リール対マルセイユ戦前半のひとコマだった。
だが徐々に、実況アナのトーンが変わってくる。
「サカイ、ここまでのところ、ペペに対してよく切り抜けていますよ」(前半戦終盤)
「サカイ、上手く守りました」(後半)
「あ、またサカイです、サカイ、守りました!」(後半)
酒井宏樹はこの試合で、またしても左SBを担当し、恐るべきペペと直接対峙した。本職のジョーダン・アマビが前節のストラスブール戦で一発退場となったためで、酒井はそのときも試合途中から左SBに投入され、土壇場で奇跡の決勝ゴールをアシストする大活躍(3-2で勝利)。今回のリール戦でも、酒井は決してペペに決定的な仕事をさせなかった。
このため翌10月1日付のフランス全国紙『L’EQUIPE』も、「ブバカール・カマラはどちらかと言うと良かったし、ヒロキ・サカイも長い時間ペペを防ぎ、思い通りにはさせなかった」と評した。
9月30日、いまをときめく解説者のアビブ・ベイユがこう語った。スローモーションでテレビ画面に映し出されたのは、リールの“風雲児”ニコラ・ペペが猛スピードでゴールを目ざすシーン。リーグアン第8節、リール対マルセイユ戦前半のひとコマだった。
だが徐々に、実況アナのトーンが変わってくる。
「サカイ、ここまでのところ、ペペに対してよく切り抜けていますよ」(前半戦終盤)
「サカイ、上手く守りました」(後半)
「あ、またサカイです、サカイ、守りました!」(後半)
酒井宏樹はこの試合で、またしても左SBを担当し、恐るべきペペと直接対峙した。本職のジョーダン・アマビが前節のストラスブール戦で一発退場となったためで、酒井はそのときも試合途中から左SBに投入され、土壇場で奇跡の決勝ゴールをアシストする大活躍(3-2で勝利)。今回のリール戦でも、酒井は決してペペに決定的な仕事をさせなかった。
このため翌10月1日付のフランス全国紙『L’EQUIPE』も、「ブバカール・カマラはどちらかと言うと良かったし、ヒロキ・サカイも長い時間ペペを防ぎ、思い通りにはさせなかった」と評した。
だが、このリール戦でマルセイユ(OM)は、悪夢の敗北を喫した(0-3)。酒井が陣取るサイドを突破できなかったペペは、中央突破やカウンターで後方からスペースに飛び出すなど攻撃のバリエーションを駆使して襲いかかり、ただでさえ呪われていたOMディフェンス陣を、これでもかと切り崩したのである。
今季のOMディフェンス陣は、CBのロランドが怪我で出遅れ、同じくCBのアディル・ラミもミスを重ねた末にやはり負傷離脱。そして守護神ステーブ・マンダンダもミスと怪我に泣く。新加入のクロアチア代表CBドゥイェ・チャレタ=ツァルとアマビはともにレッドカードを頂戴して試合を壊した。本職でもないのに懸命にCBを担うルイス・グスタボが、窮地に陥ってしまうのも致し方ない状況だ。
こうしてOMは9月下旬の8日間で、なんと9失点を喫する異常事態に追い込まれた。開幕からの8戦合計でもすでに16失点と、リーグワースト2位の数値をマークしている。
今季のOMディフェンス陣は、CBのロランドが怪我で出遅れ、同じくCBのアディル・ラミもミスを重ねた末にやはり負傷離脱。そして守護神ステーブ・マンダンダもミスと怪我に泣く。新加入のクロアチア代表CBドゥイェ・チャレタ=ツァルとアマビはともにレッドカードを頂戴して試合を壊した。本職でもないのに懸命にCBを担うルイス・グスタボが、窮地に陥ってしまうのも致し方ない状況だ。
こうしてOMは9月下旬の8日間で、なんと9失点を喫する異常事態に追い込まれた。開幕からの8戦合計でもすでに16失点と、リーグワースト2位の数値をマークしている。