チキンカレーを食べて、サッカーゲームも…。
ワールドカップで世界を制したサッカー選手を自宅に招き、一緒に食事やテレビゲームを楽しみ、その選手が映るサッカー番組を一緒に視聴する――そんな奇跡はなかなかない。
サッカーファンに夢のような一夜を提供したのは、チェルシーに所属するフランス代表のエヌゴロ・カンテだ。英公共放送「BBC」が報じている。
9月15日のカーディフ戦で4-1というチェルシーの快勝に貢献したカンテは、家族に会うため、母国フランスに戻るはずだった。だがパリ行きのユーロスターの最終電車に乗り遅れてしまう。そんなとき、地元のモスク(イスラム教の礼拝堂)で出会ったアーセナルのファンに自宅に招かれたという。
このファンは、「お祈りのためにモスクに行って、(カンテと)一緒にお祈りした。イスラムの教えでは、お客さんを自宅での食事に招くことになっている。だから彼にウチに来ませんかって尋ねてみたんだ」と明かした。
「彼はタンパク質が豊富な食事を必要としていたから、メニューはチキンカレーにしたよ。紅茶も飲んで、それから(テレビゲームの)『FIFA』で僕たち全員に勝った。『Match of the Day(BBCのサッカー番組)』も一緒に見たよ。本当に素敵な夜だった」
その場にいた別のファンは、「僕はリバプールのサポーターで、僕以外のほとんどはアーセナルのファンだったけど、カンテは一人のサッカー選手以上の存在だよ。ムスリム(イスラム教徒)としても彼は素晴らしいロールモデルだ。良い人間の模範だよ」と、カンテの人柄に賛辞を寄せている。
「とても謙虚な人だった。サッカー選手はいつも写真撮影を求められてうんざりしているはずなのに、喜んで僕たちみんなとそれぞれに写真を撮ってくれたんだ。本当の笑顔を浮かべながらね」
「BBC」によると、チェルシーのスポークスマンはこの話を事実と認めたうえで、「まさにエヌゴロらしい」と笑顔で述べた。このことからも、カンテの人柄が窺い知れる。
レスターとチェルシーでプレミアリーグを制し、今夏には世界王者にもなった。にもかかわらず、気さくにファンの求めに応じたカンテ。謙虚さを失わない27歳は、今後も世界のサッカーファンを楽しませてくれるに違いない。
「とても謙虚な人だった。サッカー選手はいつも写真撮影を求められてうんざりしているはずなのに、喜んで僕たちみんなとそれぞれに写真を撮ってくれたんだ。本当の笑顔を浮かべながらね」
「BBC」によると、チェルシーのスポークスマンはこの話を事実と認めたうえで、「まさにエヌゴロらしい」と笑顔で述べた。このことからも、カンテの人柄が窺い知れる。
レスターとチェルシーでプレミアリーグを制し、今夏には世界王者にもなった。にもかかわらず、気さくにファンの求めに応じたカンテ。謙虚さを失わない27歳は、今後も世界のサッカーファンを楽しませてくれるに違いない。