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【小宮良之の日本サッカー兵法書】 Jリーグの混戦ぶりと順位予想の難しさが示している厳しい現実

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年09月01日

世界の主要リーグでも波乱は起こっているが…

疲労や猛暑にも負けず、加入してすぐに違いを見せ、神戸に大きな影響を与えているイニエスタ。彼の存在がJリーグ全体にレベルアップにも繋がるだろうか。 (C) SOCCER DIGEST

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「群雄割拠」とすべきだろうか。あるいは、「下克上」と表現すべきなのかもしれない。どこが勝っても負けても、おかしくないのだ。
 
 Jリーグほど、各チームのレベルが拮抗しているリーグが、他にあるだろうか?
 
 昨季、降格回避争いで苦しんでいたサンフレッチェ広島が、今季は首位を快走している。その一方で、昨季は4、5位と健闘していた柏レイソル、横浜F・マリノスの両チームは、残留争いの渦中にある。仮に、順位が逆さまになっても、そこまで違和感を抱いたり、驚いたりすることはないだろう。
 
 事実、J2から昇格したクラブがJ1で優勝したケースも、これまでに2度もある(2011年の柏レイソルと14年のガンバ大阪)。勝ち癖、というのか、運や勢いが物を言うところが大きいのだろう。昨季は、昇格組のセレッソ大阪がリーグで優勝争いを繰り広げながら、ルヴァンカップ、天皇杯の二冠を達成している。
 
 Jリーグでは、ほとんど順位の予想がつかない。
 
 例えば、リーガ・エスパニョーラでレアル・マドリー、バルセロナが7、8位で喘いでいたら、それは異常事態だろう。彼らをその順位に予想したとすれば、それはサッカーを知らないか、あるいは予言者のような扱いをされるに違いない。
 
 どのシーズンでも、サプライズで台頭するようなチームや、調子を崩す強豪チームは1つや2つはあるもので、その波乱が楽しみであるとも言えるのだが、通常、その他はある程度、予想がつくものだ。
 
 同じことは、欧州の他のトップリーグにも当てはまる。
 
 プレミアリーグならマンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、ブンデスリーガならバイエルンやドルトムント、セリエAならユベントス、ローマ、リーグ・アンならパリ・サンジェルマン、モナコなど……上位を引っ張るチームはいる。
 
 彼らがジャイアントキリングで倒れることで、リーグが活性化する部分はあっても、上位、中位、下位の構造は、はっきりと見える。それは、リーグに在籍するクラブが熟成し、安定して力を発揮することができるからだろう。
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