【ユベントス】イトゥルベの代理人と会談予定
 
　ヴェローナがポルトから保有権を買い取ったアルゼンチンの新鋭ウイング、ファン・マヌエル・イトゥルベの獲得に、ユベントスは本気で乗り出している。今週中にもエージェントのグスタボ・マスカルディ、そしてヴェローナのセアン・ソリアーノSDと会談を持って獲得の可能性を詰める予定だ。
 
　セリエAではミランもイトゥルベに興味を示している。ユベントスはミルコ・ヴチニッチのアル・ジャジーラ（UAE）移籍が秒読みに入っており、ミランもカカとの契約を解消したことで、補強のための原資が確保されている。イトゥルベ本人との接触以上に、ヴェローナとの間で合意を見出せるかどうかが競合の決め手になるだろう。
 
　ヴェローナはユーベだけでなくミランとも話をしてから最終的な決断を下す構えで、今後数日間で大きな進展が予想されている。
 
【ナポリ】ゴナロン獲得は白紙、サンドロにターゲットを切り替え
 
　リヨンとの間で１年越しに進んでいたマキシム・ゴナロンの獲得話が、本人の意向もあって白紙に戻ったため、ナポリは中盤の補強ターゲットをトッテナムのサンドロに切り替えた。
 
　2500万ユーロ（約35億円）というトッテナムの要求に対し、最終的に1800万ユーロ（約25億円）前後で話がまとまるだろうというのがナポリ側の観測。今後具体的な動きが出てくるはずだ。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
　イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
　イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
　セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
　ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
　ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
　そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）