「あまり見えてはいなかった」
2-2で引き分けたセネガル戦で悔やまれたのは、1-1で迎えた60分のシーン。右サイドの深い位置から柴崎岳がグラウンダーのクロスをゴール前に蹴り込む。それを走り込んできた大迫勇也が右足で合わせるかと思いきや、まさかの空振り。この試合を観戦していた全ての人たちが頭を抱えたに違いない。「なぜ、決めないんだ!!」と。
柴崎のクロスは完璧に見えた。ただ、彼にそのクロスについて「イメージ通りだったか」と訊くと、意外な答が返ってきた。
「(ゴール付近は)あまり見えてはいなかったですけど、走り込んでくれることを、まあ、前半から大迫選手はニアに狙っているという部分がよく見えていたので。そこを狙っているだろうなっていう部分、まあうまく、クロスを上げられたと思います」
柴崎のクロスは完璧に見えた。ただ、彼にそのクロスについて「イメージ通りだったか」と訊くと、意外な答が返ってきた。
「(ゴール付近は)あまり見えてはいなかったですけど、走り込んでくれることを、まあ、前半から大迫選手はニアに狙っているという部分がよく見えていたので。そこを狙っているだろうなっていう部分、まあうまく、クロスを上げられたと思います」
柴崎も言うように、クロス自体は素晴らしいのだ。しかし、それが合わなかった理由のひとつには、柴崎が大迫を「あまり見えていなかった」ところにある。あくまで大迫の動きを予測してのパスだったのだ。それが、あのほんの少しのズレにつながったという見方もできなくはない。
ドーピング検査の関係でこの日は大迫がミックスゾーンに現われなかったので話が聞けなかったが、“大迫サイドの視点”から見たらまた違う真実が浮かび上がってくるかもしれない。
いずれにしても、あまり見えずにあのクオリティの高いパスとは……。柴崎、恐れ入る。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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いずれにしても、あまり見えずにあのクオリティの高いパスとは……。柴崎、恐れ入る。
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