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【総体】東海学園が3年ぶりに夏の檜舞台へ。原動力は3名のプロ内定者を擁する系列大との連携にあり

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2018年06月05日

選手たちをより“戦える”集団にした取り組みとは?

李と柴田を負傷で欠く苦しい布陣となったが、決勝リーグ最終戦ではタフな戦いぶりで第1代表の座を掴み取った。写真:安藤隆人

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 インターハイ愛知県予選決勝リーグ。来年度から愛知県の出場枠はひとつになるため、2校が出場できる最後の大会となった今インターハイ予選を制したのは東海学園だ。(第2代表は刈谷)

 東海学園は最終戦で名古屋との1、2位直接対決を1-0で制し、決勝リーグを3戦全勝(うちひとつPK勝ち)。第1代表として3年ぶりのインターハイに出場することが決まった。

「春先から考えると、今年のチームが正直ここまでやれるとは思いませんでした。昨年度の選手権のメンバーが多く残り、内容は良くなって来たのですが、勝ちきれないところがあった。でも、選手たちが自分たちで考えて戦えるようになった。かなり成長してきたと思います」

 鶴田道弘監督がこう目を細めたように、今年のチームは選手たちが自主的に動き判断し、より“戦える”集団になろうとしている。

「公式戦があると、これまでは監督やスタッフの方が試合の映像を分析して、編集して問題点などを僕らに見せて話をしてくれました。でも、今年からその作業をその試合に出ていたメンバーの中から3人選んで、その3人が映像分析や編集をして、それをもとにミーティングをするようになりました。選手主体でやることで、お互いが細かい部分まで意識して、それをきちんと話し合えるようになりました」

 ボランチとして、攻守のカギを握るMF柴田大翔の言葉が物語る通り、選手たち自身も自ら考えて動くことを意識するようになった。

 チームが急成長を遂げた背景には近年、チームに漂う独特の緊張感がある。それは東海学園大学の躍進だ。東海学園の選手の多くは系列の東海学園大に進学をするが、大学サッカー部の実力は近年メキメキと向上。今年も渡邉柊斗、榎本大輝、児玉駿斗(ともに名古屋入団内定)という3名のプロ内定選手を抱えるチームとなっている。

「大学を立ち上げた当初は東海学園出身の選手がある程度、大学のスタメンに名を連ねることが出来ていました。しかし、徐々に力が付いてきて、関東や九州から良い選手が入ってくるようになったことで、大学の選手の質がワンランク上になった。今は東海学園出身の選手が2、3人スタメンに食い込めるかどうかの状況です。だからこそ、我々高校も選手の質をワンランク上に上げないといけないし、畑潤基(現沼津)や渡邉のようにウチから上に上がってプロの世界に羽ばたく選手が出て来てくれれば、高校の選手たちにすごく良い刺激になる」と鶴田監督は語る。東海学園の選手たちには「普通にやっていれば大学に上がって、大学でもプレーできる」という甘えがなくなり、より危機感を持ってプレーするようになったのだ。 
 

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