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高木監督、男気采配も及ばず… 5失点目を喫した直後の大胆な選手起用に強烈なメッセージ

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年05月19日

「点を獲ることしか考えてなかった」

横浜相手に撃ち合いの末に敗れた長崎の高木監督。「もったいない試合」と悔しさを露わにした。写真:徳原隆元

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[J1リーグ15節]横浜5-2長崎/5月19日/日産ス

 敵地で二度先行しながらもリードを守り切れず、最後は横浜の勢いに飲み込まれた。

 最終的なスコアは2-5。後半途中までは、白熱の撃ち合いを演じ、互角の戦いを繰り広げただけに、長崎の高木琢也監督が「もったいない試合だった」と悔しさを露わにするのも無理はなかった。

「マリノスさん相手にそういう(競った)状況を作れたが、そこからもうひと踏ん張りが欲しかった。やっぱりちょっとしたミスがこういうチームには餌食とされてしまう」
 高木監督はゲームをそう振り返り、自らのミスでゲームの主導権を手放したことを悔やんだ。

 試合後のフラッシュインタビューでは努めて冷静に話す高木監督だったが、試合終盤には勝負への執念を思わせる“男気采配”も見せている。82分、横浜はCKからミロシュ・デゲネクがヘディングシュートで5点目をゲット。5-2となり、試合は一方的な展開を見せ始めた。

 この失点を確認した高木監督は、MF米田隼也の交代を考えていたものの、交代カードをFW平松宗に変更。そして86分に交代したのは、FWではなくMFの澤田崇。2トップを残したうえで、FWを起用するという大胆な選択をしてみせた。

 この采配に関して高木監督は「とにかく点を獲ることしか考えてなかった。トップの選手を入れましたけど、2トップも残るので、(投入した)選手にはディフェンスを頑張ることと点を獲ることと、かなり幅広く要求しました」と、その交代の意図を説明した。
 
 この「とにかく点を獲る」という指揮官からのメッセージは、ゴールという結果には結びつかなかったものの、長崎のアタッカー陣は最後まで果敢な仕掛けを見せて、横浜のディフェンス陣を苦しめた。

 高木監督は「残念ながら(交代によって)点は取れませんでしたけど、良いところもあったので、選手にはプラスのところもしっかり伝えていきたい」と語っており、5失点の大敗にも手応えを感じる収穫もあったようだ。

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