浦和対鳥栖で両監督が激しい口論!一体なにが起こった!?

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2018年05月13日

前半終了後にピッチサイドで…オリヴェイラ監督がその経緯を説明

試合後には歩み寄り、お互いの健闘を称え合った(後ろ姿は鳥栖のフィッカデンティ監督)。(C)SOCCER DIGEST

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[J1リーグ14節]浦和0-0鳥栖/5月13日/埼玉
 
 スコアレスドローに終わった浦和と鳥栖の一戦で、前半終了直後にハプニングが起きた。ロッカールームに引き上げる前、浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督と鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督が激しい口論となったのだ。
 
 オリヴェイラ監督はその経緯を試合後に説明した。
 
「誤解から生じたものでした。試合後に相手監督に私のほうから謝りました。私がレフェリーに抗議した後、相手監督が第4審判のところに行って抗議をしていたので、私に対してコメントをしているんだろうと思って、少し反応してしまいました。ただそういうことではないと分かり、試合後に謝りました。
 
 もっとも、相手チームが5回、6回とファウルをしているのに笛が鳴らず、逆にこちらが一回そういうタックルをしたら笛が鳴りました。それに抗議をしたんです」
 
 一方、フィッカデンティ監督も問題はなかったと話す。
 
「サッカーの世界では当たり前のことで、見た通りどちらも手を出していません。あれはサッカーです。お互いが勝つために必死にやっていますし、どちらもこういうシーンは経験してきました。試合後には称え合ってハグをしましたし、何もなかったと分かってもらえると思います」
 
 もっともオリヴェイラ監督は、ジャッジに対しては注文をつけた。
 
「再来日して気付いたことは、レフェリーがあまり笛を吹かないということです。そういう展開になると、守備をしたいチームの有利な試合になります。我々はラグビーではなく、サッカーをしたいと思っています。ボールを保持して勝とうとしているチームにとって、ファウルが起こってプレーが止まってしまうのにFKにならない展開は不利です。
 
 鹿島戦の時は議論の余地が残るPKで負けてしまいました。今日は橋岡(大樹)がペナルティエリアのなかで腕を掴まれて、明らかなホールディングがあったのに笛が鳴りませんでした。その後、柏木(陽介)も同じように腕を掴まれたのにこちらも笛は鳴りませんでした」
 
 そして2007年から2011年まで鹿島を指揮していた時と比べて、レフェリングの質は落ちているのかという質問に対しては、こう答えた。
 
「昔のほうがレベルは高かったかもしれません。なぜならファウルの基準が変わってきているからです。非常に激しい悪質なファウルがあっても、それがFKにならなかったりします。だから守備的にプレーするチームにとっては得だと思いますが、テクニックのある、ボールを持ってプレーしたいほうにとってはプレーをぶつ切りにされてしまうので、やりにくい状況です。今の状況ではフィジカル的な強さのほうが、テクニックに勝る内容になってしまいます」
 
 両指揮官に遺恨はなかったようだが、去り際に「レフェリーについてはあまり触れたくなかったのですが、我々は何試合もイエローカードを出されない姿を見せていると思います。それはボールを持ってプレーしようとしているからです。だからこそ話しました」と語ったオリヴェイラ監督にとっては、釈然としない一戦になったようだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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