野戦病院化を嘆くフランス人指揮官。
「プレミアリーグでの監督生活は、ピラニアのいるところを泳ぐような感じだよ」
レスターのフランス人監督クロード・ピュエルは、5月9日のアーセナル戦に向けての会見で、やや疲弊した顔つきでそうこぼした。
名うての指揮官ピュエルが、そう話すのも無理はない。終盤戦を迎えたプレミアリーグで、ここ5試合勝ち星がないレスターの戦いぶりに批判の声が相次ぎ、監督交代説が浮上しているからだ。
しかし、ピュエルにも言い分はある。レスターは現在、日本代表FWの岡崎慎司や守護神のキャスパー・シュマイケルら主力の10人が故障離脱中という、いわゆる野戦病院と化しており、チームの戦力が極端にダウンしているのだ。
昨年10月にクレイグ・シェイクスピアの後任として、急遽就任した56歳のフランス人指揮官は「たった6か月で偉大なチームを作るのは無理だ」と、メディアの批判に釘を刺している。
「私にとって最も重要なことは、未来を作り出すことだ。偉大なチームのように、選手のあらゆる可能性を引き出すためには6か月じゃ無理だ。将来を見据えた強いチームを作るためには、忍耐力が必要なんだ」
レスターのフランス人監督クロード・ピュエルは、5月9日のアーセナル戦に向けての会見で、やや疲弊した顔つきでそうこぼした。
名うての指揮官ピュエルが、そう話すのも無理はない。終盤戦を迎えたプレミアリーグで、ここ5試合勝ち星がないレスターの戦いぶりに批判の声が相次ぎ、監督交代説が浮上しているからだ。
しかし、ピュエルにも言い分はある。レスターは現在、日本代表FWの岡崎慎司や守護神のキャスパー・シュマイケルら主力の10人が故障離脱中という、いわゆる野戦病院と化しており、チームの戦力が極端にダウンしているのだ。
昨年10月にクレイグ・シェイクスピアの後任として、急遽就任した56歳のフランス人指揮官は「たった6か月で偉大なチームを作るのは無理だ」と、メディアの批判に釘を刺している。
「私にとって最も重要なことは、未来を作り出すことだ。偉大なチームのように、選手のあらゆる可能性を引き出すためには6か月じゃ無理だ。将来を見据えた強いチームを作るためには、忍耐力が必要なんだ」
とはいえレスターは、何よりも目の前の結果をシビアに追い求めてきたクラブでもある。2015-16シーズンに“奇跡の戴冠”を成し遂げ、クラブ史上初のリーグタイトルをもたらしたクラウディオ・ラニエリでさえ、翌シーズンにはチャンピオンズ・リーグとプレミアリーグの両立ができずに解任された。
当時の英国メディアでは、「プレミア制覇の最大の功労者に対する非道な人事」として、クラブの決断には非難が集まったが、それでもレスターはクラブの指針を曲げることはなかった。
ゆえに、レスターのタイ人オーナーであるヴィチャイ・スリバッダナプラバ氏が、ピュエルに対して少なくない不満を抱いていることは言うまでもない。
地元紙『Leicester Mercury』によれば、同オーナーは今シーズンの残り2試合で、チームがトップ10入りを逃した場合には容赦なくピュエルを切り捨て、その後任として昇格組のハダースフィールドのアメリカ人指揮官のデイビッド・ワグナーを招聘するという。
では、そのワグナーとはいかなる人物なのだろうか。