本命はヴィッセル神戸か。
5月7日、スペイン時間の20時過ぎに、驚くべきニュースが『カタルーニャラジオ』から流れてきた。今シーズン限りでのバルセロナ退団を明言しているアンドレス・イニエスタがJリーグへ、正確には、現在バルセロナのメイングローバルパートナーである『楽天』が所有する、ヴィッセル神戸へ移籍するかもしれないというのだ。
事の発端は、イニエスタの来シーズンの移籍先と目されていた中国・重慶のサッカークラブ、重慶当代力帆足球倶楽部が7日に、「イニエスタがサッカー選手として来ることはない」と発表したことだった。寝耳に水とは、まさにこのこと。たしかにイニエスタ自身は、バルサからの退団を明言した席で、中国への移籍について聞かれても、否定することはなくても、決して認めることもせず、「バルサと敵対する可能性があるヨーロッパのクラブではプレーしない」と話すにとどめていた。
だが重慶力帆の会長が、ほんの数日前に「アンドレス・イニエスタの到着は、重慶の大きな機動力となり、我々のブランドにプラスアルファを与えてくれると確信している」などと発言したばかりで、また、このクラブの9割の所有権を手にしている中国のスポーツマーケティング社『デスポーツ社』が、イニエスタの肖像権を管理しているという背景からも、後は正式発表を待つのみという流れを、誰もが信じて疑わなかったのだ。
事の発端は、イニエスタの来シーズンの移籍先と目されていた中国・重慶のサッカークラブ、重慶当代力帆足球倶楽部が7日に、「イニエスタがサッカー選手として来ることはない」と発表したことだった。寝耳に水とは、まさにこのこと。たしかにイニエスタ自身は、バルサからの退団を明言した席で、中国への移籍について聞かれても、否定することはなくても、決して認めることもせず、「バルサと敵対する可能性があるヨーロッパのクラブではプレーしない」と話すにとどめていた。
だが重慶力帆の会長が、ほんの数日前に「アンドレス・イニエスタの到着は、重慶の大きな機動力となり、我々のブランドにプラスアルファを与えてくれると確信している」などと発言したばかりで、また、このクラブの9割の所有権を手にしている中国のスポーツマーケティング社『デスポーツ社』が、イニエスタの肖像権を管理しているという背景からも、後は正式発表を待つのみという流れを、誰もが信じて疑わなかったのだ。
『カタルーニャラジオ』は、バルサとは縁が深いメディアであり、その情報の信憑性は高い。同ラジオ局は、中国移籍の際に言われていたような3年間で8100万ユーロ(約105億円)という経済条件には及ばないものの、ヴィッセル神戸との交渉は「進んでいる」と報じており、また、イニエスタとともに日本に行くことになるスタッフの名前をも、具体的に報じている。
この『カタルーニャラジオ』の報道を受け、他の国内メディアも一斉にイニエスタの次の移籍先探しを話題にしているが、ラジオ局『カデナ・セル』がヴィッセル神戸と3年契約ですでに締結したと報じたほか、他の新聞メディアなども、ほとんどが、3年契約で締結間近と流している。
一方でバルセロナに拠点を置く『スポルト』紙は、日本以外にオーストラリアも選択肢にあると電子版のトップで報じている。その根拠には、メルボルン・シティーでプレー経験のあるダビド・ビジャや、シドニーFCでプレーしたアレッサンドロ・デル・ピエロのように、ヨーロッパの選手が比較的馴染みやすいということ、そして、イニエスタ・サイドから、まだヴィッセル神戸から正式オファーを受けていないという確認を取れたことなどを挙げている。
バルサのキャプテンマークをつけ、最後のクラシコを終えたことで話題の中心になっていたイニエスタだが、まだしばらくは、渦中の人物として注目を浴び続けることになりそうだ。
文●山本美智子(フリーランス)