会見前夜。“頑固オヤジ”ハリル解任は妥当だったのか

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年04月26日

この3年間はなんだったのか

電撃的に解任されたハリルホジッチ監督。写真:サッカーダイジェスト

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 ヴァイッド・ハリルホジッチ政権が発足した2015年3月からの3年間はなんだったのか──。今回の解任報道を初めて目の当たりにした時の感想が、それだった。
 
 日本サッカー協会の田嶋幸三会長はハリルホジッチを解任した理由のひとつに「(3月のベルギー遠征の)マリ戦とウクライナ戦、この試合の期間、あとにおいて(監督と)選手との信頼関係が多少薄れてきた」ことを挙げたが、それ以前、すでにロシア・ワールドカップのアジア最終予選を戦っていた頃から監督と選手の間にプレーイメージのギャップがあったのは紛れもない事実だった。
 
 にもかかわらず、そうした問題を先延ばしにして、この期に及んで解任とは理解に苦しむ。
 
更迭するなら、他にもタイミングはあったはずだ。16年9月にアジア最終予選の初戦でUAEに敗れた時、17年6月に同予選でイラクに引き分けた直後、いや、ハリルホジッチを引っ張ってきた霜田正浩氏(現レノファ山口FC監督)が技術委員長から退いたタイミング(16年4月)で監督交代に踏み切るのがベストだった。ハリルホジッチと霜田氏はいわば一蓮托生の関係にあったわけだから、むしろハリルホジッチが辞任を申し出るべきだったのかもしれない。
 
 とにかく、タイミング的に解任は遅すぎた。ロシア・ワールドカップの開幕(6月14日)まで残り2か月で勝てるチームを作れるのか。
 
グループリーグで戦う3か国の指揮官、コロンビアのホセ・ペケルマン監督は12年1月から、ポーランドのアダム・ナバウカ監督は13年11月から長期政権を築き、セネガルのアリウ・シセ監督も15年3月から指揮を執ってチーム力を高めている。対戦国が本大会に向けて着々と準備を進めるなか、日本はチームの基盤すら見えない。もはや奇跡という不明瞭なファクターにすがるしかない現状は決してポジティブではないだろう。
 
 仮に、西野体制でグループリーグを突破できたとして何が残るのか。付け焼刃的なチームでたとえ勝ち進んだとしても、今後への布石にはならない。だから、強く思うのだ。この3年間はなんだったのか、と。
 
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