スペイン紙もローマを称賛、イタリア紙は…

決勝に進出した1983-84シーズン以来となる4強入りを果たしたローマ。ちなみに34年前の決勝ではオリンピコでリバプールにPK戦で敗れている。次ラウンド以降で雪辱の機会は訪れるか!? (C) Getty Images
4月10日(現地時間)に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第2レグで、ローマはバルセロナを3-0で撃破。合計スコアを4-4とし、アウェーゴールの差で34年ぶりとなるベスト4入りを果たした。
3点ビハインドという、非常に厳しい状況でホーム・オリンピコに帰ってきたローマだったが、立ち上がりから積極的な姿勢でバルサを押し込み、前半でゼコが先制、後半にデ・ロッシ、マノラス(第1レグでオウンゴールを決めた2人だ!)がゴールを奪い、“奇跡”を実現した。
3点ビハインドという、非常に厳しい状況でホーム・オリンピコに帰ってきたローマだったが、立ち上がりから積極的な姿勢でバルサを押し込み、前半でゼコが先制、後半にデ・ロッシ、マノラス(第1レグでオウンゴールを決めた2人だ!)がゴールを奪い、“奇跡”を実現した。
イタリア・メディアはもちろん、スペインやカタルーニャのメディアですら「ディ・フランチェスコが全ての人々を驚かせた」(『スポルト』)「ジャッロロッシが最も美しい歴史の1ページを書き加えた」(『ムンド・デポルティボ』)とローマを称賛している(もちろんバルサ批判に、より多くの紙面が占められたのは言うまでもない)。
またイタリアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、この大逆転劇が痛快だったのだろう、「バルサはすでに準決勝でプレーすることが決まっている」と見出しが打たれた対戦前の『スポルト』紙の紙面を改めて紹介して皮肉っている。
大偉業を成し遂げたローマ。これを成し遂げた選手、監督の喜びと、次ラウンド以降への意気込みのコメントは以下の通りである。
――◇――◇――
◇ダニエレ・デ・ロッシ
これは大きな勝利だ。しかし、決して奇跡でもない。
第1レグを終えた後、1-4で敗れたにもかかわらず、我々はバルサとのあいだに大きな差はないと確信し、自信を失うことはなかった。
まだ準々決勝を勝ち上がっただけだ。このまま最後まで挑戦を続けなければならない。
(CLでの出場数57はフランチェスコ・トッティと並ぶローマでの最高記録であり、更新するチャンスを得たことについて)34歳でこのような記録を作れるのはとても幸せなことだ。ローマに加入して以来、最も美しい喜びだ。
◇エディン・ゼコ
3点ビハインドの状況から、我々はとても良いプレーができた。
パトリック(・シック)は素晴らしいプレーをしたし、(ラジャ・)ナインゴランは僕に多くのスペースを作ってくれた。
今シーズン、オリンピコでは多くのポイントを逃しており(セリエAで6敗)、ここではハッピーじゃなかったけど、また一からスタートだ。次(4月15日に行なわれるセリエA第32節)はシーズンでも最も大事なダービー(対ラツィオ)だしね。
ローマがCLでどこまで勝ち進めるかって? 是非、決勝まで行きたい。誰もそうなると信じていないかもしれないけど。我々にとっては初めての準決勝で、とても強い相手が待ち構えている。だけど、バルサだってそうだったからね。それでも我々は、ここにいる。(以上『ガゼッタ・デッロ・スポルト』より)
◇エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督
選手たちはやってくれると信じていた。彼ら一人ひとりを祝福した。
これで満足してはいけない。これからが楽しみだ。我々は決勝を目指さなければならない。準決勝で終わるわけにはいかないんだ。(ローマ公式サイトより)