【現地発】パリSGがネイマールの「ご機嫌取り」のため、エムバペの売却を検討?

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2018年03月10日

「ネイマールを幸せに」がクラブのポリシー

バロンドールに固執するネイマールは、チームメイトのエムバペをもライバル視しているという。メッシの隣で献身的なプレーを見せていたバルサ時代からは考えにくい話だ。(C)Getty Images

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 パリ・サンジェルマンがついに、来夏のキリアン・エムバペの売却を検討しはじめた。

 なぜか。すべてはネイマールのご機嫌を取るためだ。このブラジル代表FWは、エムバペとの共存にやりにくさを感じていると周囲に不満を漏らし、その事実はクラブ幹部を介して、会長のナセル・アル・ケライフィの耳に届いている。

 その際、クラブ幹部が会長に提案したのが、エムバペを、ネイマールが「兄弟」と呼ぶフィリッペ・コウチーニョ(バルセロナ)との交換トレードで放出するアイデアだ。そして関係筋によれば、カタール人会長はこの仰天アイデアに興味を示しているという。ネイマールを幸せにするためならなんでもする――これが現在のパリSGが一筋に貫くポリシーだからだ。

 昨夏にパリSGは、史上最高額を市場に投下し、ネイマールとキリアン・エムバペの2枚獲りを実現させた。そんな中、悩みの種となっているのがそのふたりの関係だ。彼らの不仲はタブー視されており、クラブサイドも「ネイマールがバロンドールを獲得するためならなんでもする」というエムバペの昨年8月の入団会見における発言を引き合いに出し、不仲説の打ち消しに躍起になっている。

 もっともネイマールは、その8月の時点からすでにエムバペのことを快く思っていなかった。試合や練習中に見せるポテンシャルは圧倒的で、ピッチを離れても、10代の選手らしからぬ貫禄溢れる言動で周囲を驚かせていたからだ。チーム関係者によるとネイマールは、この将来有望なチームメイトの存在が、自身の助けではなく、逆にバロンドール獲得を阻害する要因になると捉えているというのだ。

 
 不仲の様子がピッチの上で散見されるようになるのも、時間はかからなかった。パスの精度、正確性には定評のあるネイマールだが、エムバペが受け手となる場合は、出すタイミングを遅らせたり、コースを少しずらしたりといった“工夫”を加えるケースが少なくないのだ。

 さらに1月17日に行なわれたリーグ・アン第21節のディジョン戦の大勝(8-0)を境に、その態度はさらにあからさまになり、ついにエムバペの許容範囲を超え始めた。エムバペに近い関係者がこう証言する。

「トゥールーズ戦(第25節/2月10日)の終了間際の出来事だ。パリSGはカウンターから鋭い攻撃を仕掛け、キリアンにボールが渡れば相手GKと1対1というシーンで、しかし、ネイマールはパスを出さなかった。するとボールを奪われ、逆に相手にカウンターで切り返されたんだ」

 エムバペはすぐさま説明を求めたが、逆にネイマールの叱責を食らう結果となった。
 
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