日本代表対キプロス戦|内田が復活を告げる決勝ゴール

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年05月27日

1ゴールに終わるも指揮官は「判断力の部分で良い戦いができた」

 ワールドカップ前の国内ラストマッチとなったキプロス戦は、日本代表が1-0で勝利。4か月ぶりの実戦復帰となった内田篤人のゴールが決勝点となった。
 
 日本は、最終ラインに怪我明けの吉田麻也ではなく、森重真人を先発起用。一方、右SBには右足の怪我から復帰した内田篤人が入り、またボランチは遠藤保仁と山口蛍のコンビでスタートした。
 
 序盤、日本はキプロスのロングボールを駆使したカウンターから、1トップのミティディスに最終ラインの裏を狙われ、危険なシーンが散見。攻めても中央を堅く閉じたキプロスの守備ブロックに、なかなか縦パスが入らず攻撃にスピード感が生まれない。
 
 15分過ぎから、ポゼッションで明らかに優位に立ち始めた日本。しかし中央のガードはこじ開けられず、サイドを経由した攻撃は単調なクロスの放り込みに終始してキプロスDFの高い壁に跳ね返されてゴールへの糸口が見えない。
 
 状況が変わり始めたのは、29分に本田圭佑が迎えた決定機からだ。岡崎慎司、柿谷曜一朗とのワンツーから本田が抜け出し、左足を振り抜くもこれは相手GKが難なくキャッチ。チャンスを逸するも、これ以降、右サイドを中心にワンツーを使った崩しでチャンスを作り出していく。
 
 そして、43分には山口の縦パスに香川真司が抜け出し、混戦となった所を内田が押し込んで日本が先制。「今日は狙っていた。足を強くしてくれたトレーナーに感謝したい」という内田の完全復活を告げる代表2得点目で、前半を1点リードで折り返す。
 
 日本は後半頭から今野泰幸に代えて、負傷明けの吉田を投入。さらに遠藤に代えて、負傷によって代表戦を長期離脱していた主将の長谷部誠を、内田に代えて酒井宏樹を起用する。
 
 後半は、立ち上がりから攻撃のペースを上げた日本が主導権を握る展開。50分、香川のラストパスに反応した柿谷が抜け出し、決定機を迎えるも左足のシュートはGKがセーブ。55分には長友がカットインから右足のミドルで狙ったが、わずかに枠の外に外れた。
 
 ボールポゼッションでも圧倒的な優位に立った日本は58分に、満を持して大久保を投入。2年3か月ぶりの代表戦となった大久保は意欲的にゴールに向かう姿勢を見せる。62分には思い切りの良いミドルを放ち、相手ゴールに襲い掛かる。
 
 しかし、その後もチャンスを迎えた日本だったが、ゴールは生まれず。終盤には一瞬の隙を突かれ、カウンターからキプロスに決定機を許す場面も見られるなど、勢いは徐々にトーンダウン。1-0のままタイムアップとなった。
 
 決して盤石の勝利とは言えない内容にも、ザッケローニ監督は、「身体のキレはなかったが、頭のキレ、つまり判断力の部分で良い戦いができた」とコメント。フィジカルに刺激を与えた合宿直後の試合として、チームのパフォーマンスに一定の評価を与えた。

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