【選手権】ピッチ上の指揮官だった作陽キャプテン。J1広島の大先輩に通ずる中盤の貫録

カテゴリ:高校・ユース・その他

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2018年01月02日

「作陽から日本代表に入って…」

作陽キャプテンの中西は守備面の活躍が際立っていた。写真:浦正弘

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[高校サッカー選手権2回戦]遠野 1-2 作陽/1月2日/浦和駒場
 
 ロングボールが行き交い、それに続くように選手たちが流れるなか、ひとり異彩を放つプレーヤーがいた。作陽キャプテンの中西樹大(3年)だ。
 
 一進一退のゲーム展開のなかで動きの量は少ないが、微調整をしながら常に中盤のスペースを埋める。そして、ボールの奪い所では鋭い出足で狩りに行く。首を振りながら戦況を確認し、ことごとくピンチを未然に防ぐプレーは間違いなく効いていた。
 
 バイタルエリアを空けずにじっくりと“我慢”しながらも、中盤の潰し役となった働きを、中西本人も「守備はそこそこできました。そこは意識しています」と言う。
 
 さらに、攻撃面でもFKのこぼれ球を詰めて追加点を奪ったのはもちろんのこと、中盤の深い位置から左右に展開するロングフィードも光った。また、攻守両面で活躍しながら、味方への指示も怠らない姿も目を引いた。
 
 グリーンのユニホームを身に纏い、ボランチで獅子奮迅のハイパフォーマンスを見せる姿に、あの選手のプレーと重ねざるを得なかった。作陽の大先輩、現広島所属の青山敏弘だ。
 
 青山は2001年から03年まで作陽で活躍。同校を卒業し、04年に広島に入団すると、06年から主力に定着する。14年には広島のキャプテンに就任し、その年のブラジル・ワールドカップにも出場。さらに、15年にはJリーグMVPに輝いた、言わずと知れたボランチの名手だ。
 
 今もなお正確無比なロングパスと危機察知能力を武器に、広島で活躍する自慢のOBについて中西に聞けば、「作陽から日本代表に入って、ワールドカップとか経験をされている方なので、動画とかを見て勉強しています」と少し嬉しそうに話していた。
 
 ちなみに、青山が高校3年生時の03年の選手権は、1回戦で青森山田にPK戦の末に敗れている。過去最高成績は06年の準優勝だが、中西は「目標は優勝です」と力強く意気込みを語る。頼れるキャプテンのプレーに今後も注目したい。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 
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